新着情報

リハビリ通信 No.139 足関節の靭帯について

2015年01月25日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

FreshPaint-69-2015.01.18-10.17.53

足関節の靭帯には、外側側副靭帯と三角靭帯があります。

外側側副靭帯には、腓骨の外果から起始する前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯の3つからなり、足関節の外側を補強します。三角靭帯には、脛骨の内果から起始する脛舟部、脛踵部、後脛距部、脛舟部の深層にある前脛距部の4つからなり、足関節の内側を補強します。外側側副靭帯、三角靭帯ともに足関節の肢位により靭帯の緊張部位が変化し、足関節背屈すると前方の靭帯が弛緩、後方の靭帯が緊張し、底屈すると前方の靭帯が緊張、後方の靭帯が弛緩します。

臨床上、最も発生頻度の高い損傷として外側側副靭帯の損傷が挙げられます。外側側副靭帯の損傷は、スポーツ活動時の内反捻挫の際に生じることが多いです。

理学療法として、急性期にはアイシングや浮腫管理を行います。その後、靭帯の修復過程を考慮しながら軟部組織の癒着予防、関節可動域や筋力の改善を図り、軽い運動から開始し、徐々に負荷を上げながらスポーツ復帰を目指しています。

リハビリテーション科 服部 司