リハビリ通信 No.134 アルツハイマーの血液検査について
2014年12月08日(月) QAリハビリテーション科1新着情報
アルツハイマー病は神経細胞が死滅して脳が委縮し、脳内のゴミとされる「アミロイドベータ(Aβ)」「リン酸化タウ」と言うタンパク質が脳内に蓄積して起きると考えられています。アミロイドベータ(Aβ)は症状が出る10年以上前から脳内にたまり脳外に排出されにくくなり、老人斑、神経原線維変化という病変ができます。 これまでの研究では患者の血中のアミロイドベータ(Aβ)濃度は健常者と差がないことがわかっていましたが、最近の研究ではアミロイドベータ(Aβ)が単独で存在するよりも、血中の主要タンパクであるアミロイドベータ(Aβ)と結びつくケースが多いことがわかって来ました。 患者と健常者のアルブミンアミロイドベータ(Aβ)複合体の濃度を調べた結果、Aβ複合体の血中濃度が低い程、患者の割合が多い事が突き止められました。したがって、早期から血中検査を行いアルツハイマーの診断が容易になって来ました。 リハビリテーション室長 見田忠幸 |