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リハビリ通信 No.123 認知症とフレイルについて

2014年08月10日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

PT

先日、日本臨床整形外科学会学術集会に行き、学術発表・講演を聴いてきました。その中の一つに認知症の程度により大腿骨頸部骨折の術後成績が左右されるとの報告がありました。認知症は健康・介護予防を阻害する三大因子の一つであり、他にはメタボリックシンドローム、ロコモティブシンドロームがあります。認知症ではない高齢者でも骨折が引き金になり寝たきりになる(ロコモティブシンドローム)可能性も十分あります。

最近では色々なところで、ロコモティブシンドロームの前段階での予防に気をつけようとフレイルを予防する事に取り組み始めています。フレイルとは高齢になって筋力・活力が衰えた段階で生活機能が全般的に低くなることをいい、65歳の11%がフレイルと言われています。高齢者が認知症、骨折、寝たきりに至らない様に予防と普及活動をしていく事が重要であると思われます。

リハビリテーション室長 見田忠幸