リハビリ通信 No.112 半月板について
2014年04月27日(日) QAリハビリテーション科1新着情報
半月板は、内外側の脛骨関節面を覆う線維軟骨のことを言い、内外側で異なった特徴を有しています。 内側半月板は、上方からみるとC型をしており、外側半月板よりも大きい形状をしています。そのため、膝関節屈伸時の半月板の可動性は小さいです。外側半月板は、O型をしており、内側半月板より小さく、可動性は大きいです。 また、半月板に付着する軟部組織も、内外側で異なっています。半月板の前方には、膝蓋骨と半月板を結ぶ半月膝蓋靭帯が存在し、大腿四頭筋が収縮することで、膝蓋骨が上方に移動することにより半月板が前方に移動します。内側半月板の後方には、半膜様筋が付着しています。また、外側半月板には膝窩筋が付着し、それぞれが収縮することで後方へ移動します。 半月板は、膝関節の屈伸に伴って移動することで、大腿脛骨関節の適合性を保っていますが、スポーツなどで半月板を損傷すると痛みを伴い、半月板の可動性が低下します。そのため半月板を損傷した患者様に対する理学療法では、半月板に付着する軟部組織に注目し、運動療法を行うことが大切です。 リハビリテーション科 服部 司 |