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リハビリ通信 No.108 第25回三重県理学療法学会

2014年04月02日(水) QAリハビリテーション科1新着情報

PT

 

 

323日(日)、三重県理学療法学会が開催されました。そして今回、この学会で当院理学療法士3名で発表をしてきました。この学会は、三重県に所属している理学療法士が運動器(整形外科のリハビリテーション)領域や脳血管領域、内部疾患(呼吸リハビリや心臓リハビリなど)領域での基礎研究・臨床研究・症例発表などを様々な形式で発表します。

当日は、運動器領域で全9演題ありましたが、当院から4演題エントリーさせていただきました。そして私は、「アキレス腱断裂術後の理学療法」と「橈骨遠位端骨折(AO分類B3-2)の保存療法」の2演題を発表させていただきました。

アキレス腱断裂の術後は、縫合部を再断裂させないように注意しながら拘縮(固まってしまうこと)や癒着を改善しなければなりません。様々な論文を見てみても、術後早期から運動療法を実施していくことには異論はないのですが、その開始時期にはまだ色々議論されているところであります。そのような中、どのように考え、どのようにリハビリを進めていけばよいのかを考えながらアプローチした結果を学会にて報告させていただきました。

2つ目の橈骨遠位端骨折ですが、本骨折は「高齢者の4大骨折」とも言われ、発生頻度の高い骨折であります。骨折の仕方・程度にもよりますが、変形治癒や可動域制限、痛みの残存など、様々な後遺症が残りやすい骨折でもあります。そのような骨折に対する治療戦略を考え、如何にして痛みを遺残させないようにするか、どのようにリハビリを進めていくかということを発表してきました。

今回、学会にて発表し、多くの意見を聞かせていただきました。それを参考にし、患者さんがもっとよくなるように、我々理学療法士は努力したいと思います。

リハビリテーション科 小野正博