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リハビリ通信 No.99 肩こりについて その2

2014年01月23日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

PT

前回の報告では、肩甲骨に付着する筋肉・それらの筋肉で生じる症状に関するメカニズムが紹介されましたが、今回は「肩甲上腕関節」に着目した肩こりについてです。

「肩甲上腕関節」は肩甲骨と上腕骨とで構成される関節です。そのため、この肩甲上腕関節でのトラブルは肩甲骨およびそれに付着する筋肉にまで影響を及ぼします。

例えば猫背になって肩甲骨が外側へ偏位したり、下がってしまった場合、肩甲骨と上腕骨のポジションが変化してしまいます。つまり、肩甲骨が下がってしまうと、肩関節は相対的に外転位(腕を外側に広げている状態)となってしまします。この肢位で関節の動きが制限されてしまうと、筋力トレーニング等で肩甲骨のポジションを是正しようと思っても元に戻ってしまします。

そのため、我々理学療法士は、肩こりが生じている部位(肩甲骨周辺の筋肉)に対する評価だけではなく、肩甲上腕関節の可動性も評価を行い、その部位で問題があれば治療を行っていきます。

リハビリテーション科 小野正博