リハビリ通信 No.94 徒手筋力検査について
2013年12月03日(火) QAリハビリテーション科1新着情報
徒手筋力検査(MMT)とは、各関節の筋または筋群の筋力を量的に測定する方法のことを言います。MMTは、麻痺や廃用性萎縮による筋力低下などの筋の評価として用いられ、診断や治療プログラムの立案、効果判定と臨床場面で多く用いられています。 MMTの判定基準は、下記の0~5の6段階で評価します。 5 Normal(N) 強い抵抗と重力に抗して完全に運動できるもの 4 Good(G) 弱い抵抗と重力に抗して完全に運動できるもの 3 Fair(F) 重力に抗してなら完全に運動できるもの 2 Poor(P) 重力を除けば完全に運動できるもの 1 Trace(T) わずかに筋の収縮が認められるが、関節運動は認められない 0 Zero(活動なし) 筋収縮が全く認められないもの 長所としては、器具などを使わず簡便に行う事ができます。短所として、技術の熟練が必要だと言われており、検査者の主観的な判断による部分が大きく、他の検査者が行った時との比較には、再現性がないなどの弱点があります。 私たち理学療法士は、廃用性萎縮や外科的手術などによる筋力低下に対して、筋収縮訓練や筋力トレーニングなどの様々な方法で訓練を行い、改善を図っています。 リハビリテーション科 服部 司 |