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リハビリ通信 No.91 関節可動域検査について

2013年11月10日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

PT

私たち理学療法士は、リハビリ室に訪れた患者様に対して、すぐに治療を行うのではなく、患者様の症状や障害を把握するために評価を行います。その後、評価で得た情報を分析・考察し、目標設定と治療プログラムの立案を行います。理学療法で行う評価には、以下のものがあります。関節可動域測定や筋力検査、感覚検査、片麻痺機能検査などたくさんの評価項目に分けることができます。

今回は関節可動域検査についてお話していきます。関節可動域測定とは、各関節を自動的にあるいは他動的に動かしたときの関節の運動範囲を測定することをいいます。測定する際に必要となる器具を角度計(ゴニオメーター)といい、2本の腕木があり、その中心を支点として腕木を動かすことにより角度を測定します。関節運動は、筋肉などの軟部組織が正常に働くことによって行われますが、これらに異常(軟部組織の拘縮や骨変形)があると関節可動域制限が生じます。

私たち理学療法士は、関節可動域測定を行うことで、関節運動を阻害している因子を発見したり、治療効果の判定など知ることができます。

リハビリテーション科 服部 司