リハビリ通信 No.83 動作時における胸椎の重要性について
2013年09月09日(月) QAリハビリテーション科1新着情報
脊柱は頚椎7、胸椎12、腰椎5、仙骨から構成されています。脊柱の中でも胸椎は体を捻る(回旋)動作をする場合、全脊椎の回旋動作中、約40%の回旋動作を行います。その他では頚椎で55%、腰椎で5%です。各々の特徴的な骨形状で言うと、腰椎は屈曲・伸展で働きやすく(回旋時は働きにくい)、胸椎は回旋でより働きやすいと考えられます。 日常生活・スポーツを行う場合、胸椎の動きが悪いと十分なパフォーマンスを発揮できず、頚椎・腰椎・肩関節・股関節に代償による負担が増え、疼痛・変形を誘発する一要因になると考えられます。例えば、肩関節周囲炎・変形性膝関節症・腰痛などの疾患は治療時に胸椎の柔軟性を導き出すことも選択肢の一つとして実施します。 リハビリテーション室長 見田忠幸 |