リハビリ通信 No.82 人工股関節置換術後の脱臼について
2013年08月23日(金) QAリハビリテーション科1新着情報
人工股関節置換術(THA)後の合併症には、術中の血管損傷や神経麻痺、術後の脱臼などが挙げられます。この中でも、術後問題となる脱臼についてお話していきます。 手術の進入路には、前方や側方、後方があり、それぞれの方法により軟部組織の損傷度や脱臼肢位など異なった特徴があります。 例)後側方アプローチの場合… しゃがみ込みや床からの立ち上がり、座位での内股の動作など、過度に股関節を屈曲(股関節を曲げる)する動作を行うと脱臼する危険性があるため、脱臼する肢位を行わないように注意を促すことが必要となります。 我々理学療法士は、術前や術後ともに、脱臼肢位について繰り返し動作指導や運動療法を行い、脱臼リスクの軽減を図っています。 手術方法により脱臼肢位が異なるため、脱臼動作についてわからないことがあれば気軽にお尋ねください。 リハビリテーション科 服部 司 |