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リハビリ通信 No.74 骨の折れ方について

2013年06月13日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

骨折は受傷機転によって骨にかかる外力が違ってきます。

骨に対する力の加わり方は①ずれる ②ねじれる ③引っ張る ④圧縮 ⑤屈曲 に分けることが出来ます。例えば円背の高齢者が尻もちをついて転倒すると、外力は殿部から脊椎に加わり前部が圧縮されます。また、足をねじりながら転倒すると骨にねじる外力が伝わります。

つまり、骨折と言っても、折れ方、方向、外力の大きさ、どのように外力が伝わったかにより骨折の状態が変わります。同様に外力の強さも骨折の状態(単純な骨折線・第3骨片の有無・粉砕骨折)を変える一要因となります。

理学療法は骨折線の状態、受傷機転からどのような外力が骨折部周囲の軟部組織に影響を及ぼしたか、考察し治療をすすめます。

リハビリテーション室長 見田忠幸