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リハビリ通信 No.71 筋・腱損傷について

2013年05月24日(金) QAリハビリテーション科1新着情報

腱損傷は筋収縮を含めた急激な力によって損傷されます。損傷される部位は加齢、慢性の機械刺激による軟部組織の変性、RA(リウマチ)など病態により、脆弱化した筋腱移行部に見られます。また、損傷が強い場合、腱断裂も考えられます。修復過程は周囲組織を取り込みながら、瘢痕組織となり修復されます。つまり、周囲組織と癒着・拘縮が起きやすく理学療法としては癒着・拘縮の剥離を行い機能の改善を行います。

筋損傷は直接的な外力、自己収縮力の張力により損傷されます。別名、肉離れとも呼ばれます。例えば筋肉が疲労・運動準備不足により筋線維束は正常なリズム(収縮・弛緩)を失い攣縮し損傷へと至ります。とくに、二関節筋であるハムストリングス・下腿三頭筋に多く見られます。修復過程は腱と同じく瘢痕組織となり修復されますが、筋損傷が大きい場合、陥凹・瘢痕が残存するため再損傷の可能性があり、理学療法としては再損傷を起こさない様に柔軟性を獲得し、局所にストレスが加わらない事が治療の目的になります。

リハビリテーション室長 見田忠幸