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リハビリ通信 No.70 股関節の機能解剖について

2013年05月10日(金) QAリハビリテーション科1新着情報

股関節は、寛骨臼(大腿骨頭を覆う部分)と大腿骨頭からなる球関節であり、三次元的な動きと十分な荷重に耐えるだけの支持性が必要とされます。寛骨は、腸骨、恥骨、坐骨の3つの骨が結合したものです。左右の寛骨に仙骨を加えたものを骨盤と言います。寛骨は、内臓臓器を支えるために広く発達し、二足歩行に適応した特徴的な形態をしています。

股関節は、身体の移動のために大きな荷重を受けるので骨頭を覆う部分が大きく、支持性の高い構造となっています。同じ球関節である肩関節と比較すると、肩関節は様々な作業を遂行するためにより大きな可動性が必要となるので、骨頭を覆う部分が小さい構造となっています。このように関節により求められる機能が異なり、適した構造をしています。

リハビリテーション科 服部 司