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リハビリ通信 No.61 筋膜について

2013年03月02日(土) QAリハビリテーション科1新着情報

筋膜は簡単に言うと筋を覆う膜です。

働きとしては①筋を区分けしている②筋の引っ張る力に対する強さを持っている③筋の張力を腱に伝える働きを持っている④筋の滑走性を高めるなどがあります。

実際の臨床では筋の打撲・骨折など炎症が起きると、筋膜と言う容器があることにより筋の内圧を一層、高め疼痛が出現し、関節が動かしにくい状態になります。また、発症経過後、筋と筋膜に癒着が起きると拘縮の一要因になります。

人間の体は筋肉と骨の働きだけで、スポーツ・日常生活の動作を行うのではなく、その他の軟部組織も関与して動作を遂行しています。治療は様々な軟部組織の影響を考慮しながら進める必要があります。

リハビリテーション室長 見田忠幸