リハビリ通信 No.53 肩関節の複合運動について
2012年12月29日(土) QAリハビリテーション科1新着情報
肩関節の運動動作は複合的な運動の組み合わせにより成り立っています。 日常生活の実際の動作では上肢を挙上・降ろす動作(屈曲・伸展)と外側から挙上・降ろす動作(外転・内転)と内側・外側に回す動作(内旋・外旋)が協調し合い一つの動作として成り立っています。 例えば手のひらを内側に向け腕を伸ばし挙上、そして、外に手を拡げながら意識して手のひらは上向きに降ろす時(内転動作)、最後は「気をつけ」の変則的な姿勢(手のひらは外に向け母指は後方つまり最大外旋位)になります。しかし、挙上から外に手を拡げながら無意識に手を降ろすと内側に自然と手のひらを回しながら(自動回旋)上肢を降ろし最初の「気をつけ」の姿勢になります。つまり、無意識に効率よく複雑な運動を実施しています。 肩関節は自由度の高い関節であるのと同時に、日常生活の場面では効率よく必要な動作だけが出来るように柔軟に対応しています。 リハビリテーション室長 見田忠幸 |