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リハビリ通信 No.49 関節内運動について

2012年12月01日(土) QAリハビリテーション科1新着情報

手を挙上・歩く・走ると言った運動を行うと各々の関節の中では関節内運動が起きています。

大きく分けると並進運動と回転運動です。関節に於ける運動では回転運動が大きな割合を占めています。

回転運動には①すべり運動②転がり運動があり両者が組み合わさり形成していることが多いです。すべり運動は肩関節の外転時(外に上肢を挙上)に見られ上腕骨頭と関節窩が常に接触し中心軸が一定のまま移動(すべり)する運動です。転がり運動は膝関節の屈曲時に見られ、大腿骨と脛骨の接触している面が後方にズレながら、中心軸も同様に移動(転がる)する運動です。

軟部組織の癒着・短縮により関節が動かない場合、関節内運動が表出できず、理学療法としては軟部組織へのアプローチと同時にこれらの運動を導き出すことが重要です。

リハビリテーション室長 見田忠幸