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リハビリ通信 No.34 運動器の痛みの捉え方

2012年08月04日(土) QAリハビリテーション科1新着情報

クリニックに来院される患者さんのほとんどは、運動器のどこかしらに痛みを抱えていらっしゃいます。
しかし、同じ膝の痛みでもその原因は様々であり、痛みの部位や程度は人それぞれ異なります。そのため、私たちは痛みの評価を行い、原因を特定していきます。その際に、特に大切にしている所見は、『どういう時に痛いか?』と『どうするとその痛みが楽になるか?』ということです。

例えば、膝を伸ばした時に痛くて、曲げると楽になる場合、基本的には膝を伸ばすことで組織に何らかの負担が加わっていることが推測されます。それがわかると、評価していくポイントが絞り込めるとともに、リハビリでやるべきことやリスク管理などが明確になっていきます。また、日常生活で気をつけることや自主トレーニングなどの手がかりにもなります。

痛みの原因は多様ですが、痛みが楽になる条件を見つけていただくと、痛みを軽減していくための一つのきっかけとなるのではないでしょうか。

リハビリテーション科  奥山智啓