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リハビリ通信 No.33 肩関節の運動軸について

2012年07月26日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

 

関節は運動方向(運動軸)によって分類をすることが出来ます。例えば肘関節は運動の軸が1軸性(屈曲・伸展)で蝶番関節と言われています。その他1軸性の関節には近位橈尺関節があり、車軸関節と言われています。

反対に自由度の高い多軸性(運動軸は3軸)は①屈曲・伸展②外転・内転③内旋・外旋の3方向があり、肩関節、股関節が該当し、球(臼)関節と呼ばれています。肩関節は多軸性で自由度が高いだけに不安定性も併発します。しかし、同じ多軸性でも股関節は臼蓋に覆われ骨性に安定しています。

肩関節は軟部組織で覆われ、とくに靭帯の薄い前下方の部分は脱臼しやすく、脱臼をした場合、治療としては筋の協調性の向上が重要なポイントとなります。

リハビリテーション室長 見田忠幸