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リハビリ通信 No.31 肩関節の骨形状について

2012年07月06日(金) QAリハビリテーション科1新着情報

骨の形状と構成には意味があります。

盛り上がっている部位は筋の付着部になっており、腱が滑走する部位では溝になり、関節内で骨が擦れ合う部位ではスケートリンクより滑りやすくつるつるとして、状況と環境により骨の形状は変化していると考えられます。

例えば肩関節の上腕骨で言えば小結節と大結節があり、両方ともに突出し、前方にある小結節は内旋筋が付着し後方にある大結節は外転・外旋筋が付着しています。そして、肩甲骨上部には棘上筋が入るだけの受け皿つまり空間があり、上肢を挙上する際、肩峰・鳥口肩峰靭帯・鳥口突起で作られるアーチが棘上筋の働きを助けています。

アーチの機能が十分に発揮できない場合、インピンジメント(大結節と肩峰・鳥口肩峰靭帯が衝突する)が起こり、上肢が挙上できない場合があります。

リハビリテーション室長 見田忠幸