リハビリ通信 No.21 肩の静的安定化機能について
2012年04月14日(土) QAリハビリテーション科1新着情報
肩関節安定化機構には動的安定化機構と静的安定化機構があります。 静的安定化機構の中には①関節唇の作用②関節内圧(陰圧)による作用があります。①関節唇の作用について説明します。関節唇の存在が関節窩の深さを2倍にし、脱臼の防止・関節窩への求心力向上など安定性を高めています。 また、②関節内圧(陰圧)は正常肩に比べ陰圧になっており上肢の負荷に抵抗し関節の安定性に関与しています。肩関節は自由度が高い多軸性の関節であるため、他の関節に比べると安定性は低いが動的・静的安定化機構を併用することにより自由度と安定性の両方を獲得した関節になっています。 リハビリテーション室長 見田忠幸 |