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リハビリ通信 No.4 変形性膝関節症の痛みと関節の安定性

2011年12月03日(土) QAリハビリテーション科1QA整形外科1新着情報

前回(リハビリ通信 No.2)、変形性膝関節症の痛みは変形だけが原因ではないという話をしました。

今回はもう少し具体的にお話します。

例えば、もし膝関節が骨だけで構成されていたら、関節はグラグラで自由に動きます。骨の周りに関節包、靭帯、筋肉などが存在することでその動きを誘導したり制動したりしながら、膝関節は安定して動いています。しかし、何らかの影響で骨の周りにつく軟部組織が硬くなったり、靭帯が緩くなったり、筋力低下があったりすると、関節は綺麗に動けなくなり不安定な動きをする関節となります。そうなると、どこかの組織に機械的なストレスが加わりやすくなり、痛みが生じる原因となってしまいます。

変形していても十分な可動性があり、かつ靭帯や筋でしっかりと制動できる膝関節は痛みが少ないように感じます。

リハビリテーション科 奥山智啓