骨粗鬆症

骨粗鬆症とともに Vol.52 すり足歩行

2021年06月06日(日) 新着情報1骨粗鬆症

転倒の原因になりやすいすり足歩行は、おもに加齢による筋力低下などが原因であると言われています。すり足歩行は足の蹴りだしが弱くつま先が十分に上がっていない状態で、このような状態では段差のない平地でもつまずいてしまうことが多く危険です。

安定した歩行動作は、股関節や骨盤など歩行に必要な機能が正常に連動して成立しますが、足の運びに関しては、あおり運動を意識することで、転倒予防につながると言われています。

あおり運動とは、足はかかとから接地させ、足の外側に力がかかった後に母趾の付け根で蹴りだす歩き方です。この運動は日常的に私達が歩行する際に行っている運動ですが、特に高齢者などでは足の蹴りだしが弱くなっていることが多く、この動作を意識することで転倒予防につなげていただきたいと思います。

 

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

OPJリエゾン 2021年春号 ライフサイエンス社


骨粗鬆症とともに Vol.51 慢性腎臓病(CKD)に注意

2021年05月02日(日) 新着情報1骨粗鬆症

慢性腎臓病とは何らかの腎臓の障害が3ヶ月以上持続している状態を指します。慢性腎臓病の原因の多くは高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症、肥満などの生活習慣病とされています。

慢性腎臓病の状態では骨質の劣化を招き、骨粗鬆症が進行してしまうため注意が必要です。逆に整形ではよく処方される痛み止めで、急激に腎機能を悪化させてしまう可能性があり注意が必要です。骨粗鬆症治療薬やその他の薬でも、腎臓に負担をかける可能性があり、こちらも合わせて注意が必要です。

当院では定期的に検査で状態を把握し、腎機能にも十分配慮して治療がなされていますが、ご自身の腎臓の状態や薬について心配なことがあれば、いつでもご相談下さい。

 

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考資料

骨粗鬆症財団発行 カノープスvol9


骨粗鬆症とともに Vol.50 膝が痛い時は運動していいの?

2021年03月25日(木) 新着情報1骨粗鬆症

中高年の膝の痛みの原因で最も多いのが変形性膝関節症ですが、膝の痛みがある時には運動はしない方がいいのでしょうか?

膝の痛みがある場合でも、生活に支障がない程度であれば運動をしても大丈夫です。また、運動をしている時に多少痛みが強くなっても、運動が終わって30分程度で治まる範囲であれば、翌日も続けてもいいです。ただし、運動後の痛みが翌日まで持ち越す場合は要注意で、このような場合は3日から1週間くらい運動を休んで、日常生活の動きに支障がない程度に治ったら、半分くらいの運動量から徐々に元の運動量に戻すようにしましょう。

骨粗鬆症の予防には適度な運動が大切です。変形性膝関節症では、筋力を鍛えることで症状が軽減することが知られていますので、筋トレも行い、運動を無理せず続けることを目標にしましょう。

しかし強い痛みが続く場合は、関節の中や筋肉に炎症を起こしているかもしれません。そのような場合は迷わず受診するようにお願いします。

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

参考資料 日本骨粗鬆症財団発行カノープス11号 2019年9月発行


骨粗鬆症とともに Vol.49 骨粗鬆症の診断基準

2021年03月04日(木) 新着情報1骨粗鬆症

骨粗鬆症は骨密度が減り、骨質が劣化するために骨の強度が低下し、骨折の危険性が高くなる疾患です。特徴的な症状として、腰や背中の痛みがあげられますが、無症状で経過するケースも多くみられます。診断は腰背部痛などの自覚症状がある人や、検診の要精査者などを対象に、日本骨代謝学会の「原発性骨粗鬆症の診断基準」が用いられています。具体的な内容は以下の通りです。

1脆弱性骨折あり

椎体骨折または大腿骨近位部骨折あり

その他の脆弱性骨折があり、骨密度がYAMの80%未満

 

 

 

 

 

2脆弱性骨折なし

骨密度がYAMの70%以下

骨粗鬆症の推定患者数は1300万人で、急速な高齢化に伴い年々増加しています。症状がなくても、最近身長が縮んだ、腰が曲がってきたなど、気になることがあれば御相談下さい。

 

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

ナースのためのやさしくわかる整形外科 ナツメ出版企画株式会社 2015

整形外科のキーワード辞典394  メディカ出版 2018


骨粗鬆症とともに Vol.48 ロコモ度テストの臨床判断基準に「ロコモ度3」が追加されました

2021年02月01日(月) 新着情報1骨粗鬆症

皆さんはロコモティブシンドロームという言葉をご存知でしょうか?ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)とは、加齢に伴う運動器の障害、すなわち運動機能の低下や運動器疾患により、歩行や立ち座りなどの移動機能が低下した状態と定義されています。日本では高齢化が進み、2007(平成19)年には超高齢化社会となっており、今後介護に関わる財政コスト、マンパワーや施設が不足する懸念が大きくなってきています。

このような現状を解決する対策として、自立した高齢者を増やすこと、要介護状態に移行する高齢者を減らすことが重要であるとされています。転倒、骨折、関節疾患などの運動器障害が要介護者の4分の1に達している現状から、運動器疾患を予防改善することが大切であり、そのためにはロコモの状態になっていないかを評価するする必要があると言えます。

ロコモのリスクを評価したりロコモを判定する方法として、日本整形外科学会はロコモーションチェックとロコモ度テストを推奨しています。このロコモ度テストの判断基準にロコモ度3が追加されました。ロコモ度3は、「移動機能の低下のため、社会参加が制限されている状態」で、何らか運動器疾患の治療が必要になっている可能性があり、整形外科専門医の受診を推奨する段階」と定義されています。

 

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

OPJリエゾン 2020 第4号 ライフサイエンス出版株式会社

運動器リハビリテーションシラバス改訂第4版 南江堂