新着情報

外反母趾(がいはんぼし)

2012年01月08日(日) QA整形外科1新着情報

足の親指が「く」の字に外を向いている状態を外反母趾といいます。

親指の付け根はこぶ状にふくれることも多く、バニオンと言います。足の親指は外を向いているのですが、足の甲の骨(第1中足骨)は内を向いているのが特徴で、足の甲の5本の骨は全体に拡がっており扁平足(土踏まずの凹みが少ない「べた足」)を呈している場合が多いです。

バニオンの痛みが出る場合も多いですが足の裏に痛みが出る場合も多く、時には2番目の足指付け根の裏のあたりにタコができることもあります。

靴の選択が最も重要で、ヒールの高い先の細い靴は避けるべきです。足指のストレッチや足指ジャンケン(特にパー)が重要です。足底挿板(靴の中敷きのような装具)などの装具療法も有効です。いくら変形が強くても痛みがあまり強くなければ手術は必要ありませんが、日常生活に影響を及ぼすような強い痛みがある場合には手術が有効です。

リハビリ通信 No.8 膝蓋骨の運動

2012年01月01日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

膝を伸ばしてリラックスした状態のとき、膝蓋骨の下端は膝関節の裂隙(関節の隙間)の高さに一致するのが正常といわれています。例えば、膝蓋骨の下端が関節裂隙よりも上にあれば大腿四頭筋など膝蓋骨の上方に付く組織の緊張が高くなっているか、膝蓋骨の下方に付く組織が損傷していることや緩くなっていることが予測されます。膝関節を曲げるときには、膝蓋骨が下方へ滑るとともに回旋などの自転運動を伴い移動していきます。

膝蓋骨の位置や動きを把握することは、膝の痛みに対する治療や予防を行っていくうえで重要な情報源となります。

リハビリテーション科 奥山智啓

肘内障(ちゅうないしょう)

2011年12月31日(土) QA整形外科1新着情報

2~4歳くらいの幼児で、手を引っ張られた後などに手をだらりとして動かさなくなったときには肘内障である可能性があります。

「肩が抜けた。」「手が抜けた。」と親御さんが心配されることも多いですが、実際には肘関節の橈骨頭と言われる部分で輪状靱帯というスジがはずれかけている(亜脱臼)状態が原因です。

徒手整復が成功すると直ちに痛みは消失し手も上げられるようになりますが、骨折など他の怪我ではないという鑑別が必要です。くせになることもあるので、不意に手を引っ張ったりしないように注意する必要があります。

年末年始休業について

2011年12月27日(火) クリニックインフォメーション1新着情報

当クリニックでは下記の期間、年末年始休業とさせて頂きますのでご案内いたします。休業期間中は何かとご迷惑をおかけすることと存じますが、ご容赦くださいますように何卒よろしくお願い申し上げます。

年末年始休業期間 2011年12月29日(木)~2012年1月3日(火)

リハビリ通信 No.7 肩甲骨の靱帯について

2011年12月26日(月) QAリハビリテーション科1新着情報

肩甲骨に関する主な靭帯として肩鎖靭帯、鳥口鎖骨靭帯(菱形靭帯・円錐靭帯)、鳥口肩峰靭帯があります。

各々の靭帯は肩甲骨の運動を制動する役割を持っています。その中でも鳥口肩峰靭帯は肩峰・鳥口突起とともにアーチをつくり、肩関節の安定化に関与しています。また、上腕骨の挙上時、腱板が収縮する際、上から抑えることによりレバーアームの役割を果たし、より働きやすく作用しています。

鳥口肩峰靭帯は常に腱板と接触しており、柔軟性の欠如が腱板断裂の一要因になっていると考えられています。

リハビリテーション室長 見田忠幸