新着情報

リハビリ通信 No.47 関節の構成組織について

2012年11月17日(土) QAリハビリテーション科1新着情報

体は約200の骨から成り立っています。バラバラの骨が関節として繋がり人間の体を作っています。

関節は関節包・靱帯・筋肉・腱・皮下組織・皮膚などの軟部組織と骨の硬組織から構成されています。

例えば外傷による骨折を起こした場合、治癒するためには硬組織と軟部組織の両方を考慮します。硬組織(骨)に対し手術、ギプスにより固定性を高めるようにします。しかし、固定性を高め動かさない期間が長くなると拘縮と言う関節が動かない状態になります。

骨は治癒したが、関節が動かないと機能面が低下し日常生活が不自由になります。骨の固定性と軟部組織の柔軟性獲得が重要になってきます。つまり、骨折した場合、硬組織・軟部組織の両組織に対してアプローチし治療を行います。

 

リハビリテーション室長 見田忠幸

学会活動報告

2012年11月14日(水) 新着情報

11月10日(土)に四日市市民文化会館で開催されました『第28回東海北陸理学療法学術大会』にて学会発表をさせていただきました。

 
発表内容は、靭帯損傷後に超音波画像診断装置(エコー)を用いて、靭帯の修復状態を観察しながら理学療法を行った症例の経過と成績について報告させていただきました。
エコーを用いることで、評価の正確性と修復時期に合わせた理学療法の確実性を向上することができたと考えています。

今後も患者さん一人ひとりの病態に合わせた、より適切で安全な理学療法を提供できるように、臨床研究を進めていきたいと思います。

リハビリテーション科 奥山智啓

年末年始休業のお知らせ(再掲)

2012年11月13日(火) 新着情報

当クリニックでは下記の期間、年末年始休業とさせて頂きますのでご案内いたします。休業期間中は何かとご迷惑をおかけすることと存じますが、ご容赦くださいますように何卒よろしくお願い申し上げます。

年末年始休業期間 2012年12月30日(日)~2013年1月4日(金)

 

「100歳までひとりで動ける体をつくる!」

2012年11月10日(土) 新着情報

宮田重樹先生の「100歳までひとりで動ける体をつくる!」を読みました。

色々なトレーニング方法がほぼ2ページずつの見開きで見やすい写真と的確な解説、アドバイスと共に簡潔に紹介しています。とてもわかりやすいですね!

宮田先生によりますと、この本では年寄りといわれる前に方々から、年寄りの仲間に入ったばかりの方々まで、今より10年若々しい体を取り戻すことができる運動を選びましたということです。

皆様、是非ご覧ください。

リハビリ通信 No.46 骨折の治癒について

2012年11月08日(木) QAリハビリテーション科1QA整形外科1新着情報

骨は骨折しても治癒する能力を備えています。ただし、骨のつきやすさには個人差があります。一般的に骨折部のズレや動きが少なく、骨折部に元気な細胞が多ければ、骨はつきやすいといわれています。

 
骨折の治療には、保存療法と手術療法があります。例えば、保存療法で治す場合は、骨折部がグラグラしないようにギプスなどで固定して骨がつくようにします。また、手術をする場合は、皮膚などの組織を切開し、金属製の板やピンなどを用いて骨を止めることで、ズレと動きを防ぎます。

 
骨折の治療の際に注意すべきことは、しっかりと固定できて骨折が治っても、その周囲の軟部組織が動かなくなると日常生活に支障をきたしてしまうということです。骨折部がグラグラしない限りは、その周囲の関節や筋肉は動かした方が良い場合が多く、必要以上の安静はかえって良くありません。

骨折の際には、受傷の外力によって周囲の軟部組織も損傷を受けていることが多く、関節の周囲は腫れが生じます。そこに、固定に伴う不動状態が続くと、時間の経過とともに組織が硬くなってしまいます。そのため、骨折後に固定期間が長くなる場合は、いかに早期から関節が固まらないように適切な運動を行うかが機能を再獲得するために重要となります。

リハビリテーション科 奥山智啓