

リハビリ通信 No.73 変形性股関節症について①
2013年06月06日(木) QAリハビリテーション科1QA整形外科1新着情報
変形性股関節症とは、関節軟骨の変性や摩耗により関節の破壊が生じ、進行に伴って骨増殖(骨硬化、骨棘)が起こる疾患です。わが国における変形性股関節症の発生要因として、一次性要因よりも先天性の股関節脱臼や臼蓋形成不全などを伴う二次性要因によるものが圧倒的に多く、また、男女比としては、女性に多いと言われています。 変形が進行すると、関節の安定性が破綻し、それを制御するために軟部組織の短縮や拘縮が生じます。拘縮により正常な関節運動が遂行できなくなると筋出力バランスも破綻し、筋力低下が生じます。これらの要因が疼痛を引き起こす原因となります。 これらの関節障害に対して、理学療法では、ストレッチや筋収縮を促し、軟部組織の短縮・拘縮の改善を図ります。また、歩行の中で、体幹の動揺がなく、筋肉が協調的に働くための訓練を行っていきます。 リハビリテーション科 服部 司 |


「第31回 心に残る医療」
2013年06月01日(土) 新着情報
医療従事者との心温まる交流や介護にまつわるさまざまな体験など、患者や家族の心に刻まれた感動的な体験記のコンクール入賞作品集です。 主催が日本医師会・読売新聞社で後援が厚生労働省です。 最終審査委員は落合恵子さん、竹下景子さん、ねじめ正一さんらが務めています。 医療はその人それぞれの人生にも大きく関わるものです。本当に色々なドラマがありますね。 皆様、一度ご覧下さい。 |

リハビリ通信 No.72 筋力トレーニングの原則
2013年05月31日(金) QAリハビリテーション科1新着情報
筋力トレーニングの3大原則には、①過負荷の原則、②特異性の原則、③多様な運動プログラムを行うことが挙げられます。 まず、筋肉は普段使っている以上の負荷を受けると、そのレベルに耐えられるように適応する生理機能を持っています。したがって、筋力の増強を目的とする場合、ある程度の負荷を加える必要があり、負荷によって筋力が増強すれば、そのレベルに合わせてさらに負荷を少しずつ増していくことが重要となります。これを過負荷の原則といいます。 また、生体に一定の負荷をかけると生体はそれに見合った特異的な現象を起こします。したがって、トレーニングはその種類によって鍛えられる機能が変わってきます。つまり、ある筋肉を鍛えたい場合、その筋肉が働きやすい状況でトレーニングを行う必要があり、目的とする活動に必要な筋収縮を行うことが重要となります。これを特異性の原則といいます。 さらに、運動プログラムは多様に変化させることが効果的であるといわれています。したがって、一つの部位に偏った決まった運動パターンよるトレーニングは、基本的にはその筋肉の収縮パターンのみにしか効果が現れず、局所への過剰な負担を招く可能性があります。つまり、周囲の筋肉との協調性を含めた、多様な運動プログラムを行うことが重要となります。 以上のことから、筋力トレーニングでは、各個人の機能や目的とする活動に合わせた負荷量やプログラムを設定することが大切になります。筋力増強はトレーニングによって刺激を受けた筋肉が修復する過程で発揮されるため、適度な負荷と休息のバランスが重要であると感じます。 リハビリテーション科 奥山智啓 |
