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リハビリ通信 No.119 理学療法士の歴史について

2014年07月02日(水) QAリハビリテーション科1新着情報

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日本の理学療法の始まりは、1900年初期で温熱や電気治療などの物理療法が中心となり、その当時の理学療法は、柔道整復師やマッサージ師が担っていました。

その後、数十年の時を経て1965年に理学療法士及び作業療法士法が制定され、理学療法士の歴史が始まりました。その当時は、理学療法士の存在やリハビリの必要性などあまり認知されていませんでしたが、現在、理学療法士の養成校や理学療法士の数が増え、理学療法士の存在やリハビリの認知度が増してきたと感じます。その背景に、ここ十数年で高齢社会となり、高齢者や介護施設の増加により理学療法を必要とする人が増えてきたからだと思います。

しかし、実際に理学療法士がどのようなことをしているのかは、認知されておらず「理学療法=マッサージ」と思っている方が多いように感じます。

では、理学療法士ってどんなことをしているのかというと、脳梗塞による麻痺や事故による骨折で身体機能が障害された人に対して、医師の指示の下、基本的動作能力の回復を目的に理学療法を行っています。

整形外科では変形や痛みにより可動域制限や筋力低下が生じた関節に対して、筋肉や靭帯などの軟部組織に対してストレッチや筋収縮を促し、身体機能の改善を図っています。

まだまだ、理学療法士の歴史は、浅いですがたくさんの人に理学療法士の存在や仕事の内容を知って頂きたいので、理学療法士に興味がある学生や疾患について聞きたい方などご不明の点がございましたら、お尋ね下さい。

リハビリテーション科 服部 司

第32回心に残る医療

2014年07月01日(火) 新着情報

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32回心に残る医療 体験記コンクール入賞作品集は日本医師会・読売新聞社主催、厚生労働省後援、アフラック協賛で、医療従事者との心温まる交流や介護にまつわるさまざまな体験など、患者や家族の心に刻まれた感動的な体験記です。

審査委員の竹下景子さんも書いておられますが、応募作品の中の出来事はドラマをはるかに超えています。不安を抱えて医療現場を訪れる方にとっては、そこで起きる出来事は良くも悪くもそれぞれの方の心に刻まれることでしょう。医療現場で働くものとして、肝に銘じるべきことだと思われました。

皆様、是非ご覧下さい。

待ち時間のお知らせ (6月23日~6月28日)

2014年06月30日(月) 待ち時間のお知らせ1新着情報

6月23日~6月28日

リハビリ通信 No.118 野球肘について

2014年06月29日(日) QAスポーツ整形1QAリハビリテーション科1新着情報

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野球肘では、投球時に肘関節の内・外側に痛みが生じる疾患です。痛みの発生部位としては、肘関節の内側が多いですが、これは投球によって肘が悪くなるというより、「他関節から影響を受けて生じた症状」と考えられるケースをたくさん経験します。

その中でも特に多いのが、肩甲帯の動きが制限された結果、肩甲骨の内転(肩甲骨が脊柱に寄る運動)ができないために肘関節へのストレスが増大して発症するものです。投球動作では、腕を後ろにもっていきます(図1の②)。この動作では、肩甲骨の内転運動が必要不可欠となります。しかし、筋肉の柔軟性が低下することによって肩甲骨の内転運動が制限されてしまうと腕が後ろに持っていけず、結果として肘下がりの投球動作となってしまいます。そのような投球フォームを繰り返すことにより、肘関節の内側にストレスが加わり続け、肘の内側における安定性を司る内側側副靭帯の損傷につながります。

次に、この内側側副靭帯(図2の赤丸)による制動力が低下すると、関節安定化作用は筋肉(図3)に頼るしかない状態となります。もともと靭帯による制動で安定している関節が、靭帯よりも制動力が低い筋肉に頼ってしまうわけですから、その筋肉にも痛みが生じてくることは容易に想像できると思います。

この靭帯(内側側副靭帯)と筋肉(円回内筋)の付着部は隣接しています。そのため、肘関節の内側で痛みが生じている場合、どちらの組織が痛みの原因になっているかを鑑別しなければ、原因組織が特定できません。そのため、我々理学療法士は、どの組織が原因となって痛みが生じているのか、どの組織にストレスが加わって痛みが出現しているのかを鑑別するために各組織を触診し、動作をチェックしながら原因組織を特定し治療を行っています。

リハビリテーション科 小野正博

 

 

 

待ち時間のお知らせ (6月16日~6月21日)

2014年06月21日(土) 待ち時間のお知らせ1新着情報

6月16日~6月21日