
リハビリ通信 No.147 変形性膝関節症に対する運動について
2015年03月29日(日) QAリハビリテーション科1新着情報
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 変形性膝関節症とは、膝関節の関節軟骨が摩耗した結果、痛みが生じてくるというものです。そしてテレビや雑誌などでも「変形性膝関節症に対する運動」として筋力トレーニングを推奨しているものをよく目にします。「筋肉を鍛える」と聞くと、運動しなければならないと考えるでしょうし、もちろんその通りなのですが、この運動の方法を間違えると更に関節軟骨を摩耗させることとなってしまいます。 日頃、患者さんからも「筋肉を鍛えるために頑張って歩いた方がいいですか?」とよく聞かれます。歩くということは、膝関節には荷重がかかります。そして、それが負荷となり、痛みを更に強くすることがあります。そのため理学療法の中では、「関節に荷重をかけることなく筋力を強化する」ということを実施しています。立位(立った状態)、歩行、階段昇降などでは、荷重がかかってしまいます。なので、寝た状態、座った状態など、膝関節に荷重が加わらない肢位で膝を伸ばす運動などを指導しています。その方が関節に負担をかけることなく、筋力を強化できると考えるからです。 我々理学療法士は、このような運動指導を行い、痛みを助長することなく筋力強化を図るような運動療法を実施しています。 リハビリテーション科 小野正博  | 



リハビリ通信 No.146 頸椎の運動について
2015年03月15日(日) QAリハビリテーション科1新着情報
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 頸椎は脊椎と呼ばれる背骨の首(頚部)の部分にあたる7つの骨の部分を言います。運動方向は大きく分けると①首がうなずく動作(屈曲)、後方に反らす動作(伸展)②首を横に振る動作・左右にまわす動作(回旋)③首をかしげる動作・横に反らす動作(側屈)に分かれます。 その中でも1番目の環椎と2番目の軸椎とで構成される環軸関節は主に回旋だけに関与しています。屈曲・伸展は環椎と後頭骨の関節、頸椎全体で作用しています。側屈は環軸関節以外の3番目から7番目の頸椎で主に作用しています。頸椎の高位、低位の位置により作用・働きは分別されています。 リハビリテーション室長 見田忠幸  | 










