Sport Japan vol.42の第1特集は、指導者、保護者、プレーヤー、「それぞれの思い」を考える、第2特集は、~こんな指導者から学びたい!~人を引きつける指導法、特別企画は「スポーツ指導を取り巻く環境の変化」~遍く人々のスポーツ享受を目指して~、です。 第2特集の~こんな指導者から学びたい!~人を引きつける指導法のPART 3は柔道全日本男子監督井上康生氏です。井上康生氏はシドニーオリンピック100kg級で金メダルを獲得し、2012年に全日本男子監督に就任、リオデジャネイロオリンピックでは男子が金メダル2個を含む全7階級でメダルを獲得し、日本柔道男子を復活させたということです。井上康生氏は日本スポーツ協会公認柔道コーチでもあります。 「何事も対話してみなければわからない。」、「選手の自主・自立を重んじる。」「統率力が指導者には必要。」などの井上康生氏の言葉は重みがあります。 井上康生氏は全日本の合宿で選手たちに、箱根駅伝で青山学院大学の連覇が途切れた記事と帝京大学ラグビー部の10連覇を阻止した天理大学の記事を配ったそうです。今回優勝した東海大学駅伝部や帝京大学に勝った天理大学も、これまで数多くの悔し涙を流し、執念を燃やして臨んだということを、忘れてはいけない、どんな強者でも勝負事に絶対はない、と述べる井上康生氏がこれほど勝ち続けることは本当に難しいと思うのは、金メダル候補と言われながらもアテネオリンピック準々決勝で敗れた自身の経験もあるということでした。 悩みがない指導者なんていない、と言う井上康生氏は、試行錯誤しながらも本当に素晴らしい成果を収めておられます。井上康生氏は選手としても、指導者としても一流ですね!
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