東大阪市の近鉄花園ラグビー場で全国高等学校ラグビーフットボール大会が開催されており、昨日グラウンドドクターとしていって参りました。 大会は12月27,28,30日、1月1,3,5,7日と高校の冬休み期間に合わせて行われます。私は毎年せいぜい2日間の参加ですが、熱心なドクターはほとんどの日程に参加される方もおられます。今回は12月30日など、土砂降りの荒天だったのでさぞ大変であったことと思います。 元旦の昨日は比較的気温も高く好天にも恵まれて、観客の方も大勢みえておられました。昨日はベストエイト進出をかけた熱戦が繰り広げられ、第1グラウンドと第3グラウンドで試合が行われました。 私は出務の関係で第3グラウンドにおりました。注目の第1試合は前大会までに3連覇を達成している福岡県代表東福岡高校でしたが、広島県代表尾道高校にラストワンプレーで1点差の逆転という薄氷の勝利でした。尾道高校がトライ後のゴールを決めていれば、という感じもしましたが、それを言い出すとその前の東福岡高校のペナルティーゴール失敗もあります。やはり勝負の世界に‘たら’‘れば’はありません。見ていて最後まで勝負の行方がわからない、スリリングな試合でした。 第4試合の秋田工業高校の強さは圧巻でした。FWには体格に恵まれた選手が多く、大学生にも負けていないくらいでした。気候の面などでは北国で大変寒く不利なこともあるのでしょうが、それにも負けず大変レベルの高いチームでした。 私が一番注目したのは、第3試合で勝利した奈良県代表御所実業高校の1年生WTB竹山君です。この試合でも見事なランを見せ独走トライを決めていました。実は私は竹山君が小学生の時にスクールでプレーする姿を見たことがあります。竹山君は小学生の時から卓越した技術とスピードを持っていましたが、更に感心したのは礼儀正しさと素直さでした。これらを兼ね備えているから順調に才能を伸ばしていっているのでしょうね。竹山君の今後の活躍が楽しみです。 組み合わせ抽選の結果、御所実業高校の次の相手は強豪秋田工業高校です。とても楽しみな一戦です。 個人的にはベストエイトが激突する1月3日の試合が、最もおもしろいと思います。民間のTV放映がないのが残念です。(1月5日の準決勝からはTV放映があります。) |