おかげさまで、秋山整形外科クリニックは開院12周年を迎えることができました。
これもひとえに、ご来院くださる患者さま、支えてくださるスタッフ、関係者各位のおかげであると、心から感謝申し上げます。
これからも、スタッフと手を取り合って、クリニックが成長していけますように精進して参ります。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
昨日、第7回ラグビードクター・カンファランスが開催されました。Webで視聴いたしました。
ワールドラグビーの動向やジャパンラグビーの様々な取り組み、そして最近ぐんぐん力をつけている日本女子ラグビーの紹介などもあり、とても参考になりました。
また、冒頭には日本ラグビーフットボール協会会長土田雅人氏が開会の辞を述べられ、ワールドラグビーの示す「ラグビーの5つのコアバリュー」(品位・情熱・結束・規律・尊重)を紹介して下さいました。なかなか理想通りにはいかないこともあるかもしれませんが、ラグビーの良さが広がるといいですね!
「ラグビーの5つのコアバリュー」を紹介するYouTubeもあるそうです。
急性腰痛で起こる疼痛や変形性関節症などの慢性疼痛は、日常の診察場面で患者さんからよく聞かれる症状です。このような痛みに対する薬物療法では非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)が選択されることが多いですが、NSAIDS内服では、胃潰瘍や消化管出血などの消化管障害が出やすくなるため注意が必要です。
人の身体では、外傷などによる組織損傷により遊離された物質にCOXという物質が作用することで痛みの原因となるプロスタグランジンが発生します。そのため、このCOXという物質を阻害し、痛みの原因となるプロスタグランジンの産生を抑制するというのがNSAIDSの作用機序です。しかしこのCOXは胃粘膜保護の恒常性維持に関与しているため、リスクが高まるのです。
このようなことから胃潰瘍の既往がある方や、高齢者ではNSAIDSの処方は特に注意が必要です。当院でも患者様の既往歴や状態の把握、予防薬の処方や長期服薬を避けるなど、NSAIDSの処方は慎重に行われています。
骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂
参考文献 整形外科看護 第27巻3号 メディカ出版 2022