アキレス腱炎はアキレス腱実質部、アキレス腱付着部周囲2~6cmでの障害、炎症です。アキレス腱付着部2~6㎝近位は血流の少ない部位があり、アキレス腱実質部は腱鞘に包まれておらずパラテノンという膜に覆われています。アキレス腱自体はストレスを受けやすく付着部にかかる牽引ストレスはとても大きいのですが、解剖学構造(enthesis organ wrap around 構造、滑液包、Kager’s fat pad脂肪体、アキレス腱付着部での捻じれ構造)で強い牽引ストレス、つまり力学的ストレスの分散作用と栄養血管を供給する作用があります。しかし、アキレス腱炎・障害の患者さんは何らかの要因によりアキレス腱に負担がかかり炎症を惹起していると考えられ、理学療法ではアキレス腱周囲部、股・膝・足関節全体を評価し筋の柔軟性低下によるものなのか、その他軟部組織(脂肪体、靱帯)の癒着・拘縮、滑液包の炎症、距骨下関節の拘縮などを考えます。同時に足底板・インソールの処方も考えて行きます。
リハビリテーション室長 見田忠幸
公益財団法人日本腎臓財団より、CKD(慢性腎臓病)予防キャンペーンポスターを頂きました。
CKD(慢性腎臓病)とは腎臓の働きが徐々に弱くなってくる状態で、日本では成人の8人に1人がかかる病気であるそうです。検査では尿検査異常(尿蛋白陽性)または血液検査でeGFR60未満が3カ月以上続く状態ならCKD(慢性腎臓病)と診断されるそうです。無症状のうちに進むことも多く、CKD(慢性腎臓病)の場合には心臓血管病(心筋梗塞や脳卒中など)が約3倍かかりやすくなるそうです。
早期にCKD(慢性腎臓病)を発見するには、尿検査と血液検査を定期的に受けることが大切ですね!
CKD(慢性腎臓病)に対しては、生活習慣の見直しや腎臓病の原因治療が重要です。1日食塩摂取量6gを目標に減塩への取り組み、血圧、血糖値、コレステロール値の高い方は適切な管理が必要で、禁煙や太りすぎないように注意も必要のようです。