当院にも骨粗鬆症の治療で通院されている患者さんは多くみえます。男性より女性の患者さんが多いですが、男性は骨粗鬆症にかかりにくいのでしょうか。
日本国内の骨粗鬆症患者の推計は約1280万人、うち女性が980万人、男性が300万人程度とされています。確かに女性のほうがかかりやすい病気で、その理由は閉経による急激なホルモンの変化や、男性に比べると骨格が小さく細いため骨量の貯金が少ないなどが考えられるようです。
しかし男性も油断はできず、高齢になればなるほど骨粗鬆症になる人が増えます。男性の場合60歳を過ぎた頃から危険信号が点滅し、70歳以降になると女性の発症数のおよそ半分程度の割合で骨粗鬆症になるとされています。さらに80歳頃には骨量が若い時の70%ほどに低下し、骨粗鬆症になる人が増えていきます。
このようなことから男性も加齢とともに骨粗鬆症の危険性が高くなるため、早くから骨折を予防することが重要であると言えます。
骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂
参考資料https://iihone.jp 骨粗しょう症(骨粗鬆症)ホームページいいほね.jp(iihone.jp)
2022年6月19日閲覧