ロコモとは、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の略称で、運動器の障害により、足腰が弱くなり、進行すると将来要介護や寝たきりになる危険性が高くなる状態をいいます。
日本臨床整形外科学会運動器健診後受診調査結果によりますと、運動器健診で指摘が多かった3項目は、側わん症や不良姿勢、しゃがみ込みできない、前屈できない・痛い、であったそうです。
生活・運動習慣の変化により、子どもの運動器機能に異変が起こっており、転びやすい・転んだとき手をつけずに顔面をうってしまうなどにより、この30年で骨折発生率は3倍になっているそうです。ねこ背、アゴだし、骨盤後傾などの不良姿勢も目立ってきているそうです。
「健康長寿」には小児期からの観察・見守りが大切で、まずは姿勢を正して、肩甲骨、骨盤を積極的に動かして、「よく食べ、よく寝て、よく遊ぶ」習慣が勧められます。
慢性腎臓病とは何らかの腎臓の障害が3ヶ月以上持続している状態を指します。慢性腎臓病の原因の多くは高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症、肥満などの生活習慣病とされています。
慢性腎臓病の状態では骨質の劣化を招き、骨粗鬆症が進行してしまうため注意が必要です。逆に整形ではよく処方される痛み止めで、急激に腎機能を悪化させてしまう可能性があり注意が必要です。骨粗鬆症治療薬やその他の薬でも、腎臓に負担をかける可能性があり、こちらも合わせて注意が必要です。
当院では定期的に検査で状態を把握し、腎機能にも十分配慮して治療がなされていますが、ご自身の腎臓の状態や薬について心配なことがあれば、いつでもご相談下さい。
骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂
参考資料
骨粗鬆症財団発行 カノープスvol9