患者様の皆様方には今回の長期休診により大変なご迷惑をおかけしており、誠に申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます。
私は、8月10日(月)に奈良県のあるグラウンドで足の肉ばなれを受傷した運動選手の方の診察をおこないました。後日になってその方が無症状のコロナウイルス感染者であることが判明しました。
伊賀保健所に相談したところ、感染者との濃厚接触と考えられるとの判断で、8月17日(月)にPCR検査を施行していただき、翌日陰性であるという結果をいただきました。私自身も症状は全くありませんが、患者様、スタッフの健康を守るために万全を期すために、保健所の助言、指示、指導に従いまして、8月24日(月)まで休診させていただくこととなりました。
夏期休暇から引き続き大変長期間の診療休止となり、通院中の患者様には大変なご迷惑をおかけしており、本当に申し訳なく慚愧の念に堪えません。長期間の休診中に皆様の健康状態や症状、怪我の状態などに悪影響をおよぼさないか、とても危惧いたしております。
当院休診中、お困りの際には近隣の整形外科を受診して下さいますように、よろしくお願い申し上げます。
患者様には今しばらくお待ち下さいますように、伏してお願い申し上げます。本当に申し訳ございません。何卒よろしくお願い申し上げます。
令和2年8月19日
秋山整形外科クリニック
秋山晃一
8月17日(月)~8月24日(月)まで、院長所用のために臨時休診となります。
ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんが、ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
参考文献:膝MRIより
半月板の役割は大腿骨の接合部の安定性と荷重分散、衝撃吸収、関節軟骨の保護です。
半月板は内側半月板と外側半月板があり、内側半月板はC型をしていて、外側半月板はO型に近い形をしています。外側半月板の幅は前方から後方にかけて一定ですが、内側半月板は前方に比べ後方の幅も広く、高さも高いようです。内側半月板の辺縁部は内側側副靭帯(MCL)深層と関節包へ比較的強固に結合し、後方辺縁部では半膜様筋腱と内側半月板が線維結合し膝関節屈曲時に大腿骨と半月板の引っかかり(インピンジメント)が起きないように半膜様筋腱が働き、内側半月板を後方に引っ張る作用が起きます。反対に外側半月板では関節包への結合が弱く背側部の膝窩筋腱溝部ではわずかな線維で関節包に支持されています。膝関節の屈曲・伸展に伴う半月板の動きは内側に比較して極めて大きいようです。外側半月板も内側半月板と同じく動的安定機能があります。膝窩筋が収縮することにより外側半月板が後方に引き出され大腿骨と半月板のインピンジメントを防止しています。
半月板の疾患で円板状半月(discoid meniscus)があります。東アジアに多いと言われています。胎生期の半月板形成過程でC字型の中央部が吸収されずに遺残し円板状を呈します。円板状半月は圧倒的に外側半月板に多く、正常な半月板に比べて変性や断裂の頻度が高く、軽微な外力で損傷をします。小児の誘因の無い膝痛で発見される事が多いようです。その他に膝関節の可動域制限、膝が外れるような脱臼感、引っかかりが起きるロッキング現象が生じます。また、手術になった場合、正常な半月板に形成する切除術を関節鏡視下で行います。理学療法の治療では膝関節の機能を考え半月板の動きを筋の収縮を促すことで引き出し可動域制限、疼痛など膝関節の機能を改善します。
リハビリテーション室長 見田忠幸