復興庁からリーフレット「いまどきママパパの基礎知識(放射線について)」が届きました。
東日本大震災や東京電力福島第一原発事故から8年が過ぎましたが、風評被害の問題はいまだ残っているそうです。復興庁では風評の払拭や偏見・差別の解消に向けて、放射線に関する基礎的な知識や福島県産食品の安全が確保されていること等の情報を全国の広く国民一般に発信しているそうです。
今回は、妊産婦や乳幼児の保護者を主な対象としたリーフレットであるそうです。放射線のことを知らないことで誰かを傷つけてしまわないように、ということでした。
本当に大切なことですね。
拘縮とは、筋や靱帯、関節包といった軟部組織が「固まった状態」のことをいいます。これらの軟部組織の柔軟性が低下すると関節可動域が制限されたり、関節が不正な運動を行うために痛みが生じたりするため、日常生活動作に支障をきたすことがあります。
この拘縮により関節運動が制限された患者さんのほとんどは痛みを訴えて来院され、当院では理学療法による拘縮除去を実施したり、日常生活動作の中でできるだけ痛みが生じないような生活指導、自宅でできる自主トレーニング等の指導も実施しています。
拘縮により生じた関節可動域制限を改善していくためには、柔軟性の低下した組織に対して筋収縮を促したり、伸張操作を加えてみたりして拘縮除去に努めていくのですが、無理な動きが入ったり、可動域の範疇を超えるような運動が生じると強い痛みが生じます。場合によっては患部での炎症が生じることもあり、更に拘縮を進めてしまうこととなります。そのため、「適度な負荷を適切な回数加える」ことが重要であり、非常に難しい部分ではありますが、当院の理学療法士はそのような考えのもと、理学療法を実施しています。
リハビリテーション科 小野正博
代償動作とは本来使うべき機能以外の部分を使って動作を行う事をいいます。
その中で股関節に起こる特徴的な現象をご紹介します。
股関節の外転筋力が低下した際、支持した反対側の骨盤が沈下する現象をトレンデレンブルグ徴候といいます。また、支持した側に体幹部が側屈する現象をデュシェンヌ跛行といいます。
どちらも片脚立位や歩行時においてバランスをとるための代償といえますが、筋力や柔軟性、関節の可動性によって様々なパターンがあるといえます。
リハビリテーション科 堤 豊