Sport Japan vol.39の特集は“プレーヤーが変わる「ことば」がある”です。
言霊専門家の七沢賢治氏によりますと、他言語に比べ日本語はよりパワーを持つということです。言霊とはエネルギーを結合することであるそうです。フィギュアスケート宮原知子選手のコーチである濱田美栄氏が、平昌で宮原知子選手を自己ベスト更新へと導いた一言を紹介しています。
日本ペップトーク普及協会専務理事浦上大輔氏がペップトークの4ステップを紹介しています。ペップトークとはスポーツの試合前に指導者がプレーヤーに対して行う激励のショートスピーチであるそうです。ペップとは英語で元気、活気という意味であるそうです。これは色々な場面で応用できそうですね。
ペップトークを組み立てるには受容→承認→行動→激励の4つのステップが効果的であるということでした。相手にもっとよくなってほしいという気持ちから、ついネガティブな言葉を投げかけて相手のやる気を削いだり、説教や命令になってしまっているペップトークと反対の言葉を“プッペトーク”と呼んでいるそうです。
自分も、ついプッペトークをしてしまっていないか、と思わず内省させられる記事でした。
(2018.8.1朝日新聞より)
認知症を治す方法は確立していないが、リスクとなる要因を避けることで予防へとつなげる関心が集まっています。認知症にかかる要因で最近、注目されているのが難聴です。難聴がリスクを高める理由として、聴覚からの刺激が減り神経の機能が落ちるといった直接的な作用および、コミュニケーションが取れない事で社会から孤立し、うつになりやすいと言った理由が考えられます。
英医学誌の報告によると認知症につながる要因のうち65%は対策ができない遺伝的要素が占めます。対策可能な35%の要因には若い頃の教育不足、難聴、高血圧、肥満、喫煙、うつ、運動不足、社会的孤立、糖尿病が挙げられます。
認知症の発症には20〜30年前からどんな生活習慣を続けてきたかが大きく影響します。最近、日本は健康への意識が高まり、血圧、血糖コントロール、禁煙も進みました。その世代が高齢になる今後、認知症になる割合が減る可能性はあります。
リハビリテーション室長 見田忠幸