肘関節は(図1)にもあるように腕橈関節、腕尺関節、そして近位の橈尺関節の3つの関節で構成され、屈曲・伸展、前腕の回内・回外といった多方向の運動が可能な関節です。その構造上、他関節の代償動作が入りやすいというのも特徴的です。
例えばテニス肘などでよく痛みが出る肘関節外側部の筋をストレッチする際、肘関節伸展位、前腕回内位を開始肢位とし、そこから手関節を他動的に掌屈させて伸張します。しかし(図2)のように肘関節の正面が上方を向いていない、つまり、肩関節内旋の代償動作が入ることにより前腕回内位とならないことがよくあります。(このような代償動作が入ると筋の伸張操作にロスが出てしまうため、効果が半減してしまいます。)狙うべき筋をしっかりと伸張するのであれば肘関節の正面(肘窩)を天井に向けたまま、前腕回内位とし、その肢位からストレッチすることが重要となります。
リハビリテーション科 小野正博
昨日、病診連携懇話会が開催され出席いたしました。
病診連携懇話会は名張市立病院勤務の医師と名賀医師会所属の開業医が合同で症例検討会などを行う会です。名張市立病院と診療所では普段から連携し合っており紹介状のやり取りなどはよく行われているのですが、直接お目にかかって話し合いをさせていただくと、より深く理解し合えるものだと実感いたしました。
病診連携は地域医療の要であると考えられます。
ご参加されました先生方、ありがとうございました。
来たる7月26日(木)は院長所用のために臨時休診となります。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力を賜りますようによろしくお願い申し上げます。
身体内部に想定される重心を通る相互に直行する3つの面を身体の基本面といい、そのうち前方から後方に通り身体を左右に2分する面を基本矢状面いいます。また基本矢状面から外れた平行な面を矢状面といいます。
矢状面上の動きは、主に屈曲や伸展ですが身体の前後を通る面の動きとなります。
リハビリテーション科 堤 豊