(読売新聞 2017年11月22日)
アルツハイマー型認知症の患者から作ったiPS細胞を使い発症の原因物質を減らす薬を見つけたと京都大学の研究チームが発表しました。
アルツハイマー型認知症は脳の神経細胞で「アミロイドβ」という、タンパク質が作られ過剰にたまることが主な原因とされています。患者の皮膚からiPS細胞を作って増やし脳の神経細胞に変化させ培養、既存の1258種類の薬を試し「アミロイドβ」を減らす薬を探しました。その結果、パーキンソン病、ぜんそく、てんかんの3種類の薬を同時に加えると最も効果があり、「アミロイドβ」の量が3〜4割減少しました。「アミロイドβ」の量が4割、減少すれば発症や症状の進行が止まると期待されています。今後は臨床試験へと展開されるようです。
リハビリテーション室長 見田忠幸
本日東大阪市花園ラグビー場で第97回全国高校ラグビーフットボール大会準々決勝が行われ、グラウンドドクターとして参加しました。
今日は本当に寒くて、凍えました。昼前には雪が降り、積もるほどではなかったですが、寒さがとても身にしみた一日でした。しかしながら試合の方は4試合とも寒さを吹っ飛ばすような熱戦が繰り広げられ、見応えのある試合ばかりでした。
試合後には準決勝の抽選が行われ、1月5日(金)に行われる予定の準決勝第1試合は東福岡VS東海大仰星、第2試合は大阪桐蔭VS桐蔭学園となったようです。
見たところ東福岡が一歩リードしているように思えましたが、4チームともいずれ劣らぬ超高校級のチームばかりですので、激戦必至です。地元大阪のチームも2チーム残っていますので、益々盛り上がることでしょうね!
五十肩とも呼ばれる肩関節周囲炎の病態の一つに「拘縮」というものがあります。これは関節が固まってしまい、関節可動域に制限が生じてしまう状態をさします。その中でも下図にあるように、①の部位で炎症が生じることによって肩関節の上方支持組織が②のように遠位滑走できなくなり、その結果③のように上腕骨を体側に寄せることができない「外転拘縮」を呈することが多いです。
この外転拘縮が生じると、③の動きができないために肩甲骨を下げることによって腕を体側に寄せるようになります。そうすると、肩甲骨と頸部を結ぶ筋肉、肩甲骨と胸椎を結ぶ筋肉は持続的に牽引されることとなり、肩こりや肩甲骨周囲筋の痛みなどが生じてきます。
症状が出てくる場所が肩甲骨周囲なので原因もその辺りにあるのではないかと思いがちなのですが、このようなケースでは元の原因が①の部分での炎症であり、その結果として③の動きが出来なくなったことが原因となるので、治療は肩甲骨周囲ではなく、②の運動を獲得する事であると考えます。
当院では、理学療法を行う上で原因を探る「評価」をしっかり行い、治療結果につなげられるよう努めています。
リハビリテーション科 小野正博
新年おめでとうございます。
旧年中は皆様には何かとお世話になり、誠にありがとうございました。
今年も患者様とのコミュニケーション、スタッフ同士のコミュニケーションを大切にして、連携しながら皆様との信頼関係を築いていきたいと思っております。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。