骨粗鬆症の予防に対し、一般的な知識として認知度が高いのはカルシウムの摂取です。そのため、カルシウムだけ十分に摂っていれば骨折しないと誤解したり、カルシウムを一生懸命摂っているのに骨密度が上がらないと悩んだりするといった現状があります。カルシウムだけではなく、まんべんなくバランスのよい食事摂取をこころがけることが骨粗鬆症予防には重要です。
その中で必要な栄養素のひとつがビタミンKであり、ビタミンKの摂取は骨の健康と密接に関わっています。ビタミンKはカルシウムが骨へ沈着(石灰化)するのを促し、骨からカルシウムが流出するのを抑えます。
ビタミンKの1日あたりの推奨摂取量は250~300㎍で緑の葉の野菜、納豆に多く含まれています。
厚生労働省の研究チームによる調査によると、骨粗鬆症が主な原因の大腿骨頸部骨折の発生件数を都道府県別に見ると、東北や関東では骨折は少なく、九州や四国、近畿などの西の地方に多く、はっきりとした西高東低の分布になっているそうです。このデータは納豆の消費と反比例しており、消費量が多いベスト10は東北と関東の地域となっています。反対にワースト20までは関西、四国、九州地方が多くを占めており、興味深いデータとなっています。
納豆消費量
1位 福島県 2位 茨城県 3位 群馬県・・・45位 徳島県 46位 大阪府 47位 和歌山県
ビタミンKが多く含まれる食品(㎍) | |
納豆 1パック 50g | 435 |
ほうれんそう 小1/4束 | 270 |
春菊 小1/2袋 | 250 |
モロヘイヤ 1/2袋 | 640 |
アシタバ 1/4束 | 500 |
小松菜 小1/4束 | 210 |
にら 1/4 | 180 |
パセリ 1本 | 850 |
のり 中1枚 | 210 |
ひじき 1/2袋 | 310 |
骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂
参考文献
骨粗鬆症の最新治療、石橋英明監修、主婦の友社、2016
整形外科看護 第22巻12号(通巻285号)、メディカ出版、2017
本日、東大阪市花園ラグビー場、花園中央公園多目的球技広場におきまして第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会が開催され、グラウンドドクターとして参加いたしました。大会は12月27日から始まっており、今日はシード校も出揃い3グラウンドに分かれて16試合が行われる期間中最も試合の多い日です。好天にも恵まれ、各グラウンドにおきまして熱戦が繰り広げられました。ピッチサイドでは毎年の生駒おろしの寒風が、今日は少しましな気がしました。今日は試合数が多いためか観客が多かったようで、バックスタンド側もほとんど満員という盛況ぶりでした。
東大阪市花園ラグビー場は現在、2019ラグビーワールドカップ日本大会の開催に向けて改修工事中でした。本大会は、工事を一時中断しての開催ということでした。完成しますと、約3万人収容のスタジアムになるそうです。電光掲示板の後ろは全部工事中になっていました。第1グラウンドの芝のコンディションは抜群で、フカフカの美しい芝の緑色が映えて最高でした。
大会のテーマは「花園から世界へ」ということです。将来の日本代表選手が、本大会で活躍することでしょうね。楽しみです!
年末年始休診は12月29日(金)~1月3日(水)とさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力賜りますようによろしくお願い申し上げます。