先日、竹田恒泰氏の「日本人はなぜ日本のことを知らないのか」という講演会を聴きました。
竹田恒泰氏は旧皇族・竹田家の生まれで明治天皇の玄孫にあたるそうです。今回の記念講演は名張ロータリークラブ創立55周年記念事業で、同日午前には名張市夏見の「夏見廃寺跡」の昌福寺案内板寄贈記念式典も開催されたそうです。右派政治評論家として鳴らす竹田恒泰氏ですが、テレビ番組の「そこまで言って委員会NP」などで時々見かける(私はあまりテレビ番組自体を観ませんが…)舌鋒鋭い論戦さながらの講演を大変興味深く拝聴いたしました。そして1時間以上にわたる独演会、やはり引き込まれるものがありとても面白かったです。喋り口調は思ったよりソフトで、その内容から竹田恒泰氏の日本愛を強く感じました。
海外に留学した学生が口々に「日本のことを知らなさ過ぎて恥ずかしい。」と言うそうですが、確かにもし外国人に日本のことを尋ねられたら果たして自分が何を答えられるのだろうと思うとドッキリしました。何十年も前ですが小学校・中学校・高校で日本の歴史を学んだのに…、と情けなく思いました。私の記憶力の問題かもしれませんが…。
「目から鱗」の話も多く、日本の歴史をもっと知りたいと思いました。そしてまた機会があれば竹田恒泰氏の講演をもう一度聴いてみたいものだと思いました。
平成25年の国民医療費の概況によると、国民医療費は年間40兆610億円とされており、そのうち医科医療費は28兆7447億となっています。医科医療費の疾患別内訳で筋骨格系及び結合組織の疾患は3番目に多く、2兆2422億円、10番目には骨折が多く、その医療費は1兆1313億円だそうです。骨折にかかる医療費1兆1313億円の55.9%に当たる6329億円は65歳以上の女性が支出しているそうで、高齢女性の骨折予防が重要であることを示唆するデータとなっています。
大腿骨近位部骨折の発生推移は1987年から一貫して増加傾向であり、2012年は過去最高となっています。大腿骨近位部骨折1件あたりの治療費は約150万円かかると言われており、年間約18万件の発生とすると2700億円の医療費支出ということになります。急性期治療後の介護費用にもひとりあたり年間約150万円程度かかるとされており、大腿骨近位部骨折発生後の医療介護費は、ひとり平均年間約300万円かかることになります。大腿骨近位部骨折を起こすと反対側の骨折を起こすリスクが4倍以上に高まるとも言われており、骨折の連鎖は更なる医療、介護費の支出につながると言えます。
日本の骨粗鬆症治療率は約25%程度とされており、先進諸国の中では低い現状があります。医療費削減の視点からも、骨折を予防するための治療や取り組みが重要であると言えます。
骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂
参考文献
日本骨粗鬆症学会誌 Vol.2 No.4 2016
来たる11月8日(水)午後診、11月9日(木)午前診、11月10日(金)午前診、午後診は院長出張のために臨時休診となります。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力を賜りますようによろしくお願い申し上げます。