2016 年 12 月 のアーカイブ

リハビリ通信 No.224 組織の修復期間について

2016年12月22日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

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理学療法を行う上で「各組織の修復期間」を考慮することは非常に重要であると考えています。

例えば外傷後の方、手術後の方は筋肉や靱帯、関節包といった様々な軟部組織にダメージが加わった可能性があり、その組織はある程度の時間をかけてゆっくりと組織が回復してきます。この組織の修復期間では、少しずつ痛みも楽になってきます。この時期、いわゆる「治りかけ」の時期に無理をしてしまう方は非常に多く、無理をすることで損傷組織の修復を阻害してしまい、痛みが出現したり、組織の回復が遅れたりします。

そのため、我々理学療法士は患者さんに対する組織の修復に関する説明を行い、しても良い動作、してはいけない動作といった動作指導もしっかりと行わなければなりません。当院ではできる限り早期の回復を目指すため、このような方法で理学療法を行っています。

リハビリテーション科 小野正博

「運動器検診の現況と事後措置」

2016年12月18日(日) 院長ブログ

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先日のWebセミナーの講演2は「運動器検診の現況と事後措置」で、講師は日本臨床整形外科学会副理事長あらい整形外科院長新井貞男先生でした。

学校検診において運動器検診が2016年から必須化され、対象は小学校1年生から高校3年生の全学年です。内科検診に付随して従来から実施されている脊柱側弯症とは別に四肢の状態のチェックも加わりました。

新井貞男先生によりますと、運動器検診が始まったきっかけとして最近の子どもの体格は非常に良くなっているが運動機能が低下しているというデータがあるそうです。また子どもの骨折率は増加しているそうで、中・高校生の骨折率は1970年から2011年にかけて3倍以上に増加しているそうです。この様に子どもの運動器機能が低下し、骨折などの怪我を起こしやすい運動器機能不全の状態に陥っている状態は「子どもロコモ」と言われています。運動器機能不全の状態ではバランス能力が低い、体が硬いなどの問題があり、片足立ちでふらつく、しゃがみ込みができない、両腕を垂直に耳のうしろまで挙げられない、体前屈で膝を伸ばしたまま指が床につかない、などでチェックされます。2005年から検診のスタートに先駆けて「運動器検診体制の整備・充実モデル事業」が段階的に行われたそうで、その結果約10%の子どもに運動器疾患があると推定されたそうです。新井貞男先生によりますと、従来型のスポ根、オーバーユースなど運動過多による障害発生と、運動不足による障害発生というように子どもの運動器障害ではスポーツする、しないが二極化してきているということです。新井貞男先生は運動不足による運動器機能不全でも、運動器機能障害による真の運動器機能不全と見かけ上の運動器機能不全があり、成長して障害を残す可能性のある疾病など医療を要するものと指導だけですむものを選別する必要があるということでした。

運動器検診後の受診時のストレッチ指導などは、新井貞男先生が副理事長を務めておられます日本臨床整形外科学会のホームページ上に動画が掲載されています。是非、皆様も参考になさって下さい。

待ち時間のお知らせ (12月12日~12月17日)

2016年12月18日(日) 待ち時間のお知らせ1新着情報

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12月17日(土) 診察受付時間変更のお知らせ

2016年12月13日(火) クリニックインフォメーション1新着情報

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12月17日(土)の診察受付時間は午前9時から午前11時になります。

ご迷惑をおかけいたしますが、ご協力の程をよろしくお願いいたします。

年末年始休診のお知らせ(再掲)

2016年12月11日(日) 新着情報

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年末年始休診は12月29日(木)~1月3日(火)とさせていただきます。

ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力賜りますようによろしくお願い申し上げます。