2016 年 2 月 のアーカイブ

リハビリ通信 No.186 人工膝関節全置換術後の運動療法について

2016年02月07日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

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人工膝関節全置換術(Total Knee althroplasty:TKA)は、変形性膝関節症や関節リウマチなどにより変形した関節を人工関節とする手術です。当院においても、同手術を受けられた患者さんの運動療法を行う機会があります。

TKAは大腿骨、脛骨の骨切りをした部分に金属製の人工関節を挿入します。術後炎症は表面上のものではなく、骨切りした部分をはじめ、かなり深層から生じます。炎症が生じた場所では発痛物質をはじめ、関節拘縮を引き起こすような物質が多く出現します。つまり運動療法において表層へのアプローチばかりしていると関節の可動域制限が生じ、運動が制限されることとなってしまいます。

TKA後の運動療法では筋の滑走性改善、癒着剥離を行い、関節可動域の獲得を目指します。その中で「筋収縮」を用いたアプローチがあります。各筋にはそれぞれ作用(筋肉の動き方)があります。この筋の作用を考慮しながら筋収縮を促し筋の延長部にある腱の滑走性を維持し、拘縮・可動域制限の改善を図ります。

当院の理学療法士は、この「筋収縮」を用いたアプローチを実施しています。

リハビリテーション科 小野正博

開院5周年

2016年02月07日(日) 院長ブログ

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本日で秋山整形外科クリニック開院5周年になります。

これもひとえに来院して下さる地域の患者さま、スタッフの皆様、関連する業者の皆様、周囲の皆々様のお陰様であると、心から感謝致しております。

次の5年、10年に向けて、これからも努力を続けていきたいと思っております。

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

待ち時間のお知らせ (2月1日~2月6日)

2016年02月06日(土) 待ち時間のお知らせ1新着情報

2月1日~2月6日

感染防止対策研修会

2016年02月02日(火) 院長ブログ

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先日、名張市立病院地域医療教育研修センター主催感染防止対策研修会が開催されました。スタッフと共に出席しました。講師はNPO法人日本感染管理支援協会理事長土井英史先生で演題は「医療関連感染と環境表面管理の再考~ここ数年間様々な角度で見直しがされています。~」でした。土井英史先生は医療関連感染と環境表面管理について、過去の問題を振り返りながら新しく得た知見や考え方などを紹介して下さいました。

感染源が感染経路を通って感受性宿主に侵入することによって感染は成立します。土井英史先生は感染を成立させないためには感染経路を遮断するという基本を強調されました。感染経路には自分自身の保有している微生物による感染(内因性感染)と自分以外の生物、無生物の保有している微生物による感染(外因性感染)とがあります。内因性感染は対策が困難であることが多いですが、外因性感染の場合は本来予防できる感染であり、「環境表面」が感染経路にあたることが多いということです。十数年前までは環境表面の汚染は認められても医療関連感染発生と環境表面の細菌感染とは関係しないと言われていたそうです。ところが近年では医療関連感染と環境表面汚染を裏付けるEvidenceが増えてきているそうで、医療環境や医療装置から病原性微生物を獲得するリスクを減らすために包括的な消毒プログラムが必要とされているということでした。また環境表面上の病原性微生物の環境内での生存存続期間を紹介して下さいましたが、これは驚くほど長期間です。環境表面管理の重要性が十分認識できました。

環境表面の重要性は、感染伝播が手と環境表面の接触を介するからで、環境表面の清浄化は環境表面との摂食後に手指の病原微生物獲得を減少させるからです。土井英史先生は手指の病原微生物獲得を減少させるために高頻度接触部の洗浄・消毒を1回/1日実施することが必要で、重要なことは「拭く場所」と「拭き方」の統一が必要であると強調されました。拭き方なども、人間の手作業には必ず「ムラ」があるので、それを統一しなければならず、「標準手順書」が極めて重要であるということです。ワイプに関しても消毒剤の接触時間の達成と、十分な湿り気が必要ということで、1分以上表面が目に見えて濡れた状態にならなくなったら、そのワイプは使用を中止するということです。環境表面には洗浄効果と消毒効果を併せ持つ低水準消毒薬含有洗浄剤の使用が望ましいということです。1日の消毒回数は多い方が良いように思えますが、土井英史先生によりますと人の手が介在する治療環境表面の微生物を永久にゼロにすることはできないし、する必要もないので、環境表面の微生物相を安全あるいは比較的安全な水準まで減少させること、つまり衛生的にすることが重要であるということです。環境表面に使用する溶剤で気をつけなければならないこととして人体対する影響と対象物品の損傷などがあり、土井英史先生は感染対策と同様に重要なことであると強調されました。対象物品の損傷としては、塩素系消毒液は金属腐食性があり、アルコール系消毒液はプラスチックを漂白します。これも大きな問題点ですね。また病室除菌の新しい方法として環境表面消毒を補完する非接触アプローチとして紫外線や過酸化水素蒸気を用いた機械的清掃があるそうです。これらの方法にするためには環境自体が清掃、消毒しやすいデザインであるかということが重要であるということです。イギリスの賞をとったようなデザインのポータブルトイレは、設計段階からクリーニングのことを考慮して製作されているそうです。このあたりは一歩も二歩も先を行っていますね。

土井英史先生は、環境管理と医療関連感染が注目を浴びる中で日本としてもソフト、ハード共に見直す時期が来ていると思うと述べられました。医療機関や介護・福祉機関はハウスキーピングを学んでいないし、外部委託清掃会社は医療を学んでいないので、双方の専門的な知識・技術がある人材がいないことが問題であると土井英史先生は指摘されました。つまり環境サービスについて「共通言語」がない状態であり、NPO法人日本医療・福祉環境サービス協会(JHWESA)では「共通言語」作りのために環境サービス認定専門家制度(CESP)を開始したということです。環境サービス認定専門家(CESP)では米国環境サービス協会(AHE)と英国政府(NHS)の発行した翻訳本を使用しているそうです。病院、介護・福祉施設の環境サービスの質保証のために、感染対策部門、外部委託契約窓口部門、環境サービスを提供する企業などで環境サービス認定専門家(CESP)の取得が進むことにより「共通言語」ができていくであろうということです。

土井英史先生は米国の病院での入院前の美しく整った病室の写真を紹介され、温かみのある素敵な環境で、まずは患者さまをお迎えしてあげたいと述べられました。大変勉強になる講演でした。今日のお話を参考に、環境管理を更に前進していきたいと思いました。

受付事務・リハビリスタッフ (パート) 募集のお知らせ

2016年02月01日(月) 新着情報

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受付事務・リハビリスタッフ (パート) を募集しています。

<応募>履歴書をクリニックまで郵送して下さい。後日に、ご連絡致します。

〒518-0752 名張市蔵持町原出769番1 秋山整形外科クリニック

 

 

 

<職務内容>

 

・受付および会計業務 (電子カルテ使用)

・患者様対応および電話対応

・リハビリ室での患者様の誘導・補助およびリハビリ機器の操作

・レントゲン撮影介助

・診察室での患者様誘導など

・その他、清掃など

 

 

 

<給与>

・時給850円

 

 

<勤務時間>

1) 08:40~12:10

2) 14:55~19:15

月、火、水、金は午前午後、木、土は午前、日祝は休み

※ 勤務時間、シフト勤務は相談に応じますが、午後も勤務できる方に限ります。お気軽にご相談下さい。

 

<休日>

日曜、祝日、木曜午後、土曜午後