宮田重樹先生の「寝たきりにならないための健康寿命の延ばし方」を読みました。
構成は5章からなっていますが、それぞれの章ごとの導入は漫画で大変取っ付きやすくなっています。健康寿命のわかりやすい解説、経済的な事情と背景の裏付け、豊富な図解でわかりやすく懇切丁寧な体操方法の解説、食生活の指導、日常生活における心構えやアドバイスなど、読み進めていって本当に役に立つことばかりで、まさに痒いところに手が届くとはこういうことでしょうね!
さすが宮田重樹先生の本だと、またまた感心致しました。
皆様、どうぞご覧下さい。
脊柱は頚椎7、胸椎12、腰椎5、仙骨から構成されています。脊柱の中でも胸椎は体を捻る(回旋)動作をする場合、全脊椎の回旋動作中、約40%の回旋動作を行います。その他では頚椎で55%、腰椎で5%です。各々の特徴的な骨形状で言うと、腰椎は屈曲・伸展で働きやすく(回旋時は働きにくい)、胸椎は回旋でより働きやすいと考えられます。
日常生活・スポーツを行う場合、胸椎の動きが悪いと十分なパフォーマンスを発揮できず、頚椎・腰椎・肩関節・股関節に代償による負担が増え、疼痛・変形を誘発する一要因になると考えられます。例えば、肩関節周囲炎・変形性膝関節症・腰痛などの疾患は治療時に胸椎の柔軟性を導き出すことも選択肢の一つとして実施します。
リハビリテーション室長 見田忠幸
9月5日(木)に救急医療週間の講演会が開催されました。
猛暑も一段落という日に、大変多くの方が講演を聴きに来て下さいました。
本当にありがとうございました。
三重大学整形外科教授須藤啓広先生の講演では、ロコモティブシンドロームについて市民の皆様にわかりやすいように丁寧に解説して下さいました。片足での椅子から立ち上がりなど、具体的にロコモをチェックする方法は大変参考になったことと思います。
三重大学総合診療科教授竹村洋典先生の講演ではアメリカなどと比較し日本の医療制度の特徴を解説し、現在の医療制度が更に有効に機能するための医療者、行政、住民にそれぞれ求められるものを解説して下さいました。本当に医療の必要とされている方に医療を届けたい、という竹村洋典先生の強い思いを感じました。