2013 年 5 月 のアーカイブ

リハビリ通信 No.69 筋力増強のメカニズム

2013年05月03日(金) QAリハビリテーション科1新着情報

筋力トレーニングによる筋力の増加は、神経系の改善と筋の肥大に伴う変化であるといわれています。

そのメカニズムとしては、筋力トレーニングの開始初期は、筋の横断面積の増加(いわゆる筋肉が太くなること)を伴わない筋力の増加がみられ、これは主に神経の働きの改善、すなわち活性化される運動単位の増加によるものです。また、トレーニングを一定期間において継続していくと、筋の横断面積の増加を伴った筋力の増加が起こります。この筋肥大は筋原線維の太さの増加と数の増加によって引き起こされます。

トレーニング開始初期は、見た目にはそれほど筋肉が太くなりませんが、運動を行うことで神経系の働きを改善し、力を発揮する機能を向上させるという効果が期待できます。つまり、トレーニングにより神経機能が発達すると、筋が収縮する際により多くの筋線維を動員できるようになり、大きな力が出せるようになるというわけです。さらに、トレーニングを継続すると、筋肉が徐々に肥大し、絶対的な力が増加します。

筋力を生み出すためには、筋肥大、神経発達、瞬発力のそれぞれの要素が必要であり、いかに多くの筋線維を同時に働かせることを神経に学習させるかが大切となってきます。これら要素は、同一のトレーニングによって発達するものではなく、それぞれを意識した適切なトレーニング方法や期間、休養などを組むことが有効であるといわれています。筋力増強のためには、やはり適切な運動を継続して行うことが重要であると感じます。

リハビリテーション科 奥山智啓

2013年05月01日(水) トップインフォメーション

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