2012 年 11 月 のアーカイブ

接遇セミナー

2012年11月18日(日) 院長ブログ

今日は新大阪で接遇セミナーを受講してきました。講師は香芝市の永野整形外科クリニック事務長と受付リーダーでした。

永野整形外科クリニックの永野院長は私と同じ奈良医大整形外科の同門で、クリニックの開院の際にも色々とご指導頂きました。

今日のセミナーは大変に興味深く、とても参考になる話が多かったです。苦労しながら積み重ねてきたことや工夫の数々など、熱意と愛情の賜ですね。

ああ、成る程、こんな風にしているのか!ということや、そうそう、こんなことで苦労するよな、とか、ああ、これはうちでもやっている、とか色々な事案や取り組みを紹介して頂きました。今日のことを参考にさせてもらって、私自身の接遇向上に取り組みたいと思っています。

それにしても、永野院長、こんな働き者の事務長、見たことないで!!、というのが一番の感想です。

今後の永野整形外科クリニックの発展は間違いのないものと思います。

リハビリ通信 No.47 関節の構成組織について

2012年11月17日(土) QAリハビリテーション科1新着情報

体は約200の骨から成り立っています。バラバラの骨が関節として繋がり人間の体を作っています。

関節は関節包・靱帯・筋肉・腱・皮下組織・皮膚などの軟部組織と骨の硬組織から構成されています。

例えば外傷による骨折を起こした場合、治癒するためには硬組織と軟部組織の両方を考慮します。硬組織(骨)に対し手術、ギプスにより固定性を高めるようにします。しかし、固定性を高め動かさない期間が長くなると拘縮と言う関節が動かない状態になります。

骨は治癒したが、関節が動かないと機能面が低下し日常生活が不自由になります。骨の固定性と軟部組織の柔軟性獲得が重要になってきます。つまり、骨折した場合、硬組織・軟部組織の両組織に対してアプローチし治療を行います。

 

リハビリテーション室長 見田忠幸

学会活動報告

2012年11月14日(水) 新着情報

11月10日(土)に四日市市民文化会館で開催されました『第28回東海北陸理学療法学術大会』にて学会発表をさせていただきました。

 
発表内容は、靭帯損傷後に超音波画像診断装置(エコー)を用いて、靭帯の修復状態を観察しながら理学療法を行った症例の経過と成績について報告させていただきました。
エコーを用いることで、評価の正確性と修復時期に合わせた理学療法の確実性を向上することができたと考えています。

今後も患者さん一人ひとりの病態に合わせた、より適切で安全な理学療法を提供できるように、臨床研究を進めていきたいと思います。

リハビリテーション科 奥山智啓

「脊椎疾患の慢性疼痛治療」

2012年11月13日(火) 院長ブログ

 

先週、名古屋大学整形外科助教今釜史郎先生の「脊椎疾患の慢性疼痛治療」という講演を聴きました。

今釜史郎先生は脊髄髄内腫瘍の手術治療なども多く手がける脊椎外科のスペシャリストです。豊富な経験に基づいてわかりやすく脊椎疾患の慢性疼痛治療について解説して頂きました。

疼痛は従来から言われている侵害受容性疼痛だけではなく、神経の損傷あるいはそれに伴う機能異常によって起こる神経傷害性疼痛、あるいは器質的病変はなく心理的な要因によって生じる心因性疼痛などがあると言われています。いわゆる痛み止め(非ステロイド性抗炎症薬)は侵害受容性疼痛には有効ですが、他のタイプの疼痛にはあまり有効ではありません。

3つの疼痛は厳密に分けられるわけではなく、それぞれ個人によって色々な割合でその要素を含んでいるようです。慢性疼痛とは急性疼痛が起こってから、推定期間を超えて3ヶ月以上もの間疼痛が持続している状態です。ビリビリとかジリジリとした痛みは神経傷害性疼痛に典型的ですが、神経傷害性疼痛は慢性疼痛に移行しやすいです。

また脊椎関連慢性疼痛では神経傷害性疼痛が53.3%であったというデータを今釜史郎先生は示して下さいました。これはとても高率ですね!今釜史郎先生が、大変多くの疼痛に悩まされている患者様を診ておられることがよくわかります。

現在では様々な薬が開発されて、その組み合わせにより患者様の疼痛を少しでも軽減しようという取り組みがなされています。しかしながら各々の症例における疼痛の本質を見極めることは大変難しく、患者様一人一人としっかりと向き合い疼痛のタイプを十分に吟味しないとその解決は困難ですね。

今釜史郎先生のこのような困難な問題に対して真摯に取り組んでおられる姿勢に感銘を受けました。

年末年始休業のお知らせ(再掲)

2012年11月13日(火) 新着情報

当クリニックでは下記の期間、年末年始休業とさせて頂きますのでご案内いたします。休業期間中は何かとご迷惑をおかけすることと存じますが、ご容赦くださいますように何卒よろしくお願い申し上げます。

年末年始休業期間 2012年12月30日(日)~2013年1月4日(金)