「まんが医学の歴史」の著者、茨木保先生は現在神奈川県で「いばらぎレディースクリニック」を開業しておられます。
茨木先生は奈良医大出身で私の2年先輩に当たります。面識はございませんが、すごい才能に溢れた先輩ですね。医師と漫画家の二足のわらじを履いておられます。「Dr.コトー診療所」の監修者としても有名です。
皆様一度ご覧下さい。クリニックの本棚に置いています。
久しぶりに運動した時や夜中に寝ている時などにふくらはぎがつる経験をされたことのある方は多いと思います。こむら返りは「腓腹筋痙攣(ひふくきんけいれん)」と呼ばれ、ふくらはぎの筋肉が異常な緊張を起こして弛緩しない状態になり、痛みを伴う症状です。
私たちが運動を行うときは、筋肉の収縮と弛緩を調節することで、バランスのとれた動きが可能となります。この調節は、脳や脊髄などの中枢から信号が神経を伝って筋肉に送られ、筋肉が収縮し、次に筋肉や腱のセンサーから信号が中枢に送られ、どれくらい収縮するか弛緩するかが決められています。この仕組みが何らかのトラブルを起こすとこむら返りが生じるといわれています。
筋肉の異常収縮が起こりやすくなる状態は、大きく分けて2つ考えられます。ひとつは運動などで多量の汗をかいた時や、水分を大量に摂りすぎた時に、血液中の電解質(ナトリウムやカリウムなど)のバランスが崩れ、神経や筋肉が興奮しやすくなっているときです。もうひとつは、久しぶりに運動した時、長時間の立ち仕事をした後、寝ている時に足の温度が低下した時などに筋肉や腱のセンサーの感度が鈍くなっている時です。筋肉の緊張状態が続くと、血行が悪くなり、筋肉を弛緩させる調節がうまくいかず、こむら返りが起こりやすくなります。
ただし、ほとんどのものが疾患とは無関係に起こるものなので、予防が大切となります。こむら返りがひどい時には、薬などが用いられますが、運動前後や立ち仕事の後では、筋肉の疲労を取り血行を良くする意味から、軽い足首の運動やストレッング、運動中はスポーツドリンクなどで水分と電解質の補給を心がけると良いと思います。
リハビリテーション科 奥山智啓
先週水曜日のNHK総合放送「ためしてガッテン」で「放置すると危険!謎のへんぺい足で骨異常に」を観ました。
へんぺい足では「足が遅い」というイメージが確かにありますね。しかしながら陸上選手でもへんぺい足の選手がいることはよく知られています。番組では小学生で調査して、確かにへんぺい足でも足の速さに関係ないという結果を出して頂いて、成る程と思いました。
大人になってからのへんぺい足(成人期へんぺい足)はあまり知られていないと思うのですが、番組で広く周知されることとなったのではと思います。危険なへんぺい足は「後けい骨筋腱」機能異常ですが、大きな模型の「後けい骨筋腱」がブチッブチッと切れる場面は印象深かったでしょうね。何人かの人に言われました。ポイントは内くるぶしの後ろ側の腫れが無いかどうかですね。腫れてくるようでしたら、すぐに整形外科を受診した方が良いと思われます。
へんぺい足の予防法の運動療法の一つは「足指グーチョキパー」です。高倉先生は「あまり上手にできない」と謙遜されながらも実演されていましたが、随分上手に実演されておりましたのでビックリしました。さすが足の外科第一人者の高倉先生です。今度どれくらい練習されたのか、是非お聞きしたいと思います。
私も患者様には常々指導させて頂いているのですが、実は下手くそです。パーは辛うじてできますが、チョキは全くできません。まだまだ修行が足らないようです。
先日、久しぶりにご来院された患者様は、私が市立松原病院(残念ながら閉院になりました。)勤務時代に手術を担当させて頂いた方でした。
帰省先の大阪から遠路はるばるクリニックまで来て下さいました。大阪からでは随分遠いので驚かれたかもしれませんね。私が市立松原病院退職後も、県立五條病院、岡波総合病院と来院して下さっておりました。
開業のことはお伝えすることができませんでしたが、ホームページでクリニックを見つけてきて下さいました。本当に便利になりましたね。こちらも久々の再会で感激致しました。
勤務医の時は通常短期間で転勤を繰り返します。私の場合は約23年間で8病院ですから、寧ろ少ない方かもしれませんね。久々にお会いできて、とても嬉しかったです。
この方は当時高校生だったと思いますが、今や社会で大変ご活躍のようでとても感心致しました。