今年も残り少なくなりました。
2月7日に開業してから、あっという間の1年でした。1月の開業前準備からずっと絶えることなく走り続け、大変密度の濃い1年だったと思います。ここまで何とかやってこられたのも、患者様、職員スタッフ、業者の方々、家族など、まわりの皆様のおかげであると心から感謝致しております。
この週末は、この冬一番の寒波がやってくるとか。皆様お気をつけ下さい。
それにしてもこの1年は、今までの中で一番短く感じたような気がします。12年に一度の年男であるこの1年が、こんなにあっという間に終わってしまうなんて…。なんだかショックです。
写真はふみちゃんから購入した、来年の干支の竜の置物です。
膝関節は大腿骨(太ももの骨)、脛骨(向こうずねの骨)、腓骨(向こうずねの骨の外側にある細い骨)、膝蓋骨(いわゆるお皿)から構成される関節です。
膝の関節運動はおもに2つの関節で生じています。一つは大腿骨と脛骨の間にある関節(脛骨大腿関節)であり、もう一つは大腿骨と膝蓋骨の間にある関節(膝蓋大腿関節)です。
膝を曲げたり伸ばしたりするときは、大腿骨と脛骨の間にある関節が滑りや転がり運動を生じながら動くことに加えて、膝のお皿(膝蓋骨)がしっかりと動くことが重要になります。
外傷後や加齢、退行性変化など何らかの影響で膝蓋骨の周りに付く筋肉や靭帯などの柔軟性が低下すると、膝関節のスムースな運動が阻害されてしまい、膝痛の原因の一つとなります。
リハビリテーション科 奥山智啓
野球やバレーボールなどの球技で突き指をしたときに起こりやすい、指の第一関節の曲がったままの変形をマレット指といいます。
マレットとは槌(つち)、ハンマーのことで先が曲がった状態を意味します。マレット指では自力では指の第一関節を伸ばせません。他の指で手伝うと、伸ばすことは可能です。あまり痛みが激しくない場合もあり、医療機関などを受診せずに放置されることもあるようです。
マレット指には、指を伸ばすスジ(伸筋腱)が切れている場合と、骨の一部が欠けた場合(剥離骨折)の場合があります。
治療は装具で固定する場合が多いですが、ピンで固定する手術をする場合もあります。関節がずれている場合(亜脱臼)の場合には手術が必要で、ピンによる固定か骨を固定する手術を要する場合もあります。
乳児、幼児の親指の第一関節が曲がったままで伸びないときには「強剛母指」である可能性があります。
強剛母指は親指を曲げるすじ(屈筋腱)が太くなるか、すじのまわりのさや(腱鞘)が分厚くなることにより、指が伸びにくくなります。親指の付け根の手のひら側にしこりを触れることも多いです。小児の親指に起こるばね指(狭窄性腱鞘炎)です。
自然治癒する場合も多いので、経過を見るか装具を使う治療をする場合もあります。就学時以降に手術をすることもあります。
似た疾患で「握り母指症」がありますが、こちらは第二関節がまがっており、力を加えると親指を伸ばすことができます。
肩の機能に関連する関節は4つあります。
①肩甲上腕関節②肩鎖関節③胸鎖関節④肩甲胸郭関節です。
各々の関節は肩甲骨、上腕骨、鎖骨、胸骨から構成され肩甲骨が運動をするにあたり、その関節に応じた役割を担っています。4つの関節の中でも④肩甲胸郭関節は生理学的関節といわれ、胸郭の上を肩甲骨が相対的に動いています。(前鋸筋の上を肩甲下筋が滑っている。)
肩関節の機能障害を起こしている患者さんの中には④肩甲胸郭関節の機能低下が見られる人も結構います。理学療法の治療を行う上で重要なポイントの一つです。
リハビリテーション室長 見田忠幸