クリニック駐車場の植栽コーナーに植えておりました花水木が花を咲かせました。とっても小さいけれども赤いきれいな花を咲かせています。他の植木も最近の陽気につられて、どんどん芽吹いてきております。これからの成長が楽しみです。
秋山整形外科クリニックの玄関前にはテクノトラスという屋根をつけてもらってあります。これは天井がガラス製ですので足下が暗くならず、車で来院された方が降車時に雨をしのげます。テクノトラスは公共施設、体育館、学校、企業などでも用いられているところもあるそうです。
梅雨時には活躍しそうですね。
先月に名賀医師会臨床懇話会で行われた三重大学精神科准教授谷井先生のうつ病に関する講演とサンピア伊賀で行われた信貴山病院精神科医師によるうつ病に関する講演を聴く機会がありました。
どちらの講演会もとても興味深く、大変勉強になりました。
うつ病という言葉は多くの皆さんも耳にされたことがあると思います。
うつとは、理由もなくもの哀しい気分が押し寄せ、空虚で涙が止まらなくなる悲哀、気分も意欲も行動もすべて低下し、疲れやすく、おっくうでなにもかもが面倒になる抑うつ、行為が伴わないあせりからいらいらして落ち着かなくなる焦燥などの症状が起こる状態のことです。
症状は心と体の両方に起こることが多く、体の症状が前面に出ている場合には専門科以外を受診することが多いということでした。
現代はストレス社会ですから、誰でもうつ状態に陥る危険性も否定できないと思います。気分転換や息抜きも大事ですね。
専門外の者としては、うつ病と躁うつ病のうつ状態の鑑別は大変難しいと思えました。また他の内科的疾患にうつ病が合併している場合も多く注意を要するということでした。さらには高齢者でもうつ病になられる方も結構いらっしゃるということは特筆すべき事でしょう。
几帳面で他人への配慮が深く規律正しい人が何かのきっかけでうつ病になるというのが従来のうつ病の典型例だそうですが、若年者には違うタイプの新型うつ病が増えてきているそうです。従来の典型的なうつ病は昭和の高度成長期を背景に、新型うつ病は平成のバブル崩壊を背景に増加したというように聞きました。それにしても時代背景に疾患が影響されるなんて、本当に奥が深いですね。門外漢としては、ますますわからなくなりました。理解するにはもっと勉強が必要なようです。