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リハビリ通信 No.284 STT関節障害について

2019年01月24日

母指CM関節周辺の痛みを有する方は非常に多く、このような場合、同部位(CM関節)の変形性関節症を疑います。しかし近年、このCM関節のすぐ横に位置するSTT関節における関節障害との鑑別が非常に重要であるという報告が散見されるようになってきました。

STT関節とは、舟状骨(Scaphoid)、大菱形骨(Trapezium)、小菱形骨(Trapezoid)から構成される関節(下図を参照)であり、母指CM関節のすぐ隣に位置するために疼痛部位もCM関節症の疼痛と非常によく似ています。しかし、このSTT関節は手関節の運動に関与する関節です。一方、母指のCM関節は母指の運動に関与するため、両者の関節障害を鑑別するためには「母指の運動で疼痛が誘発されるのか」、または「手関節の運動によって疼痛が誘発されるのか」を評価すればどちらの問題なのかが判断できます。

当院では、このように責任病巣がどこなのかを的確に評価できることを目指して運動療法を実施しています。

リハビリテーション科 小野正博