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リハビリ通信 No.241 歩行介助と支持基底面について

2017年09月17日

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歩行が不安定な場合、安定して歩くために杖や歩行器といった器具の使用、歩行介助などが行われますが、これらは「支持基底面」を増大させることにより安定させています。この支持基底面とは、体重や重力 により圧を感じることができる支持面と、その支持面の間にできる面のことを言います。この支持基底面から重心が外れると不安定となり、転倒する危険性が生じます。そのため、この支持基底面を広げること(図1)が歩行時の安定性につながります。そして(図2)にあるように、杖をつくことで支持基底面はさらに広がり、安定します。

このように「支持基底面を広げる」ということは、歩行時の安定性につながるので、歩行介助をする際も同様に考えれば不安定性を解消できるのではないか思います。例えば、下の図のように腋窩(腋の下)に手を入れて介助する場合、介助者は反対側の手を把持して支えてあげれば杖をついている状況が再現でき、支持基底面を広げることとなるために安定します。

歩行介助のやり方は様々なものがあると思いますが、どんな方法であっても「支持基底面を広げる」ということが重要であると思います。

リハビリテーション科 小野正博